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【家づくりの基礎知識】北陸の気候風土に合った地震対策とは?

こんにちは。エツサスの澤田です。

今回は地震大国 日本で家づくりをするなら避けて通れない「地震対策」についてお話しします。
日本ではほぼ毎日のように地震が起きていることをご存知ですか?震度1以上の地震が1年間で約2400回も起きています。過去30年で見ると、阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)、新潟県中越地震、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)、熊本地震、北海道胆振東部地震など、日本各地で震度7以上の地震が何度も発生し、各地で甚大な被害が報告されています。皆さんの記憶にもいくつか残っているのではないでしょうか。

比較的災害が少ない北陸地方ですが、最近では能登半島で頻繁に発生しており決して油断はできません。活断層がある以上、地震が起こる確率が低くても安心できないのが現状です。そのためこれから家づくりをされる方は地震対策が不可欠です。

では実際どんな対策が必要なのでしょうか?

今回は次の3つのテーマに沿って解説します。
1.住宅に必要な耐震性能とは?
2.多雪地域での耐震等級3は難しい?
3.多雪地域で耐震等級3を実現する方法

 

1.住宅に必要な耐震性能とは

「耐震等級」とは住宅の耐震性能、つまり住宅がどれだけ地震に強いかを示す指標で、次の3つの基準があります。

耐震等級1:建築基準法をクリアできるレベル
1回の地震で倒壊しなければOK。その後住み続けられるかは分からない

耐震等級2:病院や学校など災害時の避難場所になるレベル
建築基準法の求める耐震性の1.25倍の耐震性がある

耐震等級3:消防署や警察署といった災害時に防災拠点となるレベル
建築基準法の求める耐震性の1.5倍の耐震性がある

建築基準法では耐震等級1をクリアしていることが条件ですが、等級2や3は年々、増えており、最も等級の高い耐震等級3の割合も増えています

震度7の地震が2回起こった熊本地震での被害状況を耐震等級別に振り返ると耐震等級1では、倒壊した家も多く発生しています。古い家だけではなく比較的新しい家でも倒壊した事例もあります。また倒壊を免れたとしてもダメージがあり多額の補修費用がかかった家も多くありました。

耐震等級2では、倒壊した家は少ないものの0ではなく被害が見られました。住み続けられる可能性は大幅に上がりますが損傷があり補修が必要になった家もありました。

耐震等級3では、倒壊は0件で、9割以上の家は無被害でした。耐震等級3の家は大地震の後でも住み続けられるとういう結果でした。


※写真はイメージです

建築基準法で義務化されている耐震基準には、数百年に一度発生する地震(震度6強から震度7程度)に対して倒壊、崩壊しない程度とあります。この基準の1.5倍の耐震性が耐震等級3です。想定外であった熊本地震での震度7が2回連続して発生したという事実をしっかりと考える必要があるのではないでしょうか?今後発生するかもしれない巨大地震に備えて、「地震に強い家を建てて家族の命を守りたい!」と考えるのであれば、「耐震等級3」に対応した家を建てるのが必須条件と言えます。

 

2.多雪地域「北陸」での耐震等級3は難しい?

北陸は多雪地域になります。多雪地域では、屋根に雪が積もった状態で地震が発生すると家が受けるダメージも大きくなるので積雪の重さを考慮した構造設計が必要です。例えば積雪が1m屋根に積もった場合は慣性の力が働き、地震の揺れは1.5倍にもなると想定されます。これは地震の震度が1段階上がるイメージです。震度6の地震でも、実際に受けるダメージは震度7になるということです。
このように北陸では積雪を考慮して耐震設計を行うので耐震等級3の基準は建築基準法の求める耐震性の2倍以上の耐震性が必要になってきます。

耐震性を上げる為には壁や柱を多く配置する必要があります。よって開放的な間取りや大開口ばかりの家は耐震性が低くなるリスクが大きくなります。このことから北陸で耐震等級3を取るにはかなり難易度が高いと言えます。
では北陸で耐震等級3を取るにはどうすればよいのでしょうか?

3.多雪地域「北陸」で耐震等級3を実現する方法

難易度が高い北陸でも耐震等級3は実現できます。
方法は「耐震等級3を満たす構造計画を最初に決める」ということです。

住宅のプランは間取りや部屋数、部屋の大きさ、窓の大きさや位置など見えるところと、暮らしたい家のイメージからつくるのが大半ですが、それを先に決めてしまうと壁の位置や数を調整するのが難しくなります。場合によっては思うような間取りならない場合もあります。

ETUSUSは北陸で耐震等級3を満たす前提で設計しています。構造のプロが耐震等級3を満たすために必要な構造計画を決めて設計をしています。そのため、開放的な吹抜けや勾配天井、大開口もありながら耐震等級3が実現できました。最初に構造計画をすることによって積雪の多い北陸でも耐震等級3の家づくりができるのです。

ETUSUSは長期優良住宅・耐震等級3・HEAT20・トリプルガラスが標準の高性能住宅 です。地震に強い家づくりはもちろん、標準仕様で税制優遇、補助金活用、保険料割引を受けることが可能です。
ぜひ一度モデルハウスでご体感ください!

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