こんにちは!ETUSUSの松永です。
今回はウッドショックで住宅価格はどれくらい上がるのか、私たち木材・住宅業界のプロが大胆予測します。この記事を読んでいただくと、ウッドショックによる木材価格の動向、住宅会社の対応、今後の住宅価格予測、そして解決策を知ることができます!ウッドショックの現状や背景についてはどうする?「ウッドショック」でお話していますので、ぜひ合わせてお読みください。
今回は次の3つのテーマに沿ってお話しします。
1.木材のプロが語る!今後の木材価格動向
2.住宅価格への影響は?
3.ウッドショックの中で賢く家づくりをする方法とは?
<1>木材のプロが語る!今後の木材価格動向
ウッドショックとは木材の急激な価格高騰のことです。しかし価格が上がるだけでなく、材料が日本に入って来なくなっています。簡単に言うと「木材の不足」です。木材業界では2021年1月ごろから価格高騰の噂が広がりはじめました。同年3月までは価格据え置きで入荷していた材料が、4月以降は毎月10%~15%ずつ値上がりするという予測が発表されています。
木材商社さん、製材メーカーさんから情報を集め、今後の木材価格動向をズバリ予測しますと、早ければ9月には3月価格の約2倍になると予測しています。その後は正直わかりません。9月をピークに高いままで下がらない、もしくは9月以降も上がり続ける、どちらも考えられます。
これは国産・外国産問わず、どの木材にも言えることです。特に住宅の梁や柱などの骨組みに使われるレッドウッド集成材や米松といった外国産の木材は、価格が上昇するだけでなく、入手が大変困難になっている状況です。木材需要量に対し7割~8割の量しか確保できず、不足分を国内の在庫から補う状況が続いています。このままの状況が続くと3~4カ月後には国内在庫も危うくなるでしょう。
<2>住宅価格への影響は?
木材不足による家づくりへの影響はどれくらいあるのでしょうか?ウッドショックの状況下では住宅会社も苦しい対応をせまられているのが現状です。大手住宅メーカーは早いところで2021年6月より坪単価を上げるという発表をしています。各社、順次値上げの発表をしていくと思われますし、遅かれ早かれ間違いなく全ての住宅メーカーの価格は上がります。
現状の住宅会社の対応状況としては、
・使用する木材の種類を変更する
・工期を遅らせる
という工夫でなんとか着工をしていますが、価格については材料の入荷状況に合わせた時価となり、まったく読み切れず困惑している状況です。木材価格の上昇分は住宅会社が負担するというケースもあれば、お客様に事情を説明して追加請求するというケースもあり、住宅会社によって対応は様々です。
今から住宅を購入される方は一体どれだけ価格が上がるのか?気になる所だと思います。ズバリ今後の住宅価格を予測しますと、1棟あたり坪4~5万円のアップが予測されます。家1棟で考えると、仮に40坪の家を建てた場合40坪×5万円で、200万円のアップとなります。木材価格が早ければ9月に2倍になると予測していますので、住宅価格も同様に9月には坪単価が4~5万円上昇するということになります。
<3>ウッドショックの中で賢く家づくりをする方法とは?
住宅価格が上がることで予算が厳しくなり、建物価格が安いローコスト住宅を検討する方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし家づくりで大切なのは建物にかかるお金だけではなく、住んでからかかるランニングコストもあわせて考えることです。例えばランニングコストには光熱費や保険料(火災保険、地震保険)、メンテナンス費などがあります。家の断熱性能が高ければ、冷暖房の効きが良くなって光熱費が安く済みます。また高性能住宅を建てることで保険料が割引になったり、メンテナンス費を抑えられたりします。つまり高性能な家を建てればランニングコストが抑えられるということです。
一方でローコスト住宅は断熱性、耐震性、耐久性といった性能面に特化していないことが多いです。建物価格を抑えることができても、ランニングコストが高くなります。建物価格とランニングコストをあわせて考えると、高性能住宅を建てたほうが結果的にお得になるのです。さらに高性能住宅を建てれば断熱効果によって日々の快適性も高まり、ストレス軽減や健康にも良い影響を与えます。これからの住宅購入は目の前の建物価格だけではなく、建ててからの光熱費やメンテナンス費も考えて選ぶ時代にシフトしていくと思われます。
高性能住宅はランニングコストを抑えられるとは言いましたが、どうしても建物価格は高くなってしまいます。ウッドショックによる住宅価格高騰も相まって「高性能住宅を建てたいけど予算が足りない」とお悩みの方も少なくないと思います。
そのようなお悩みをお持ちの方にご検討いただきたいのが「規格住宅」です。規格住宅とは間取り、構造性能、仕様・設備などあらゆるものが規格化、つまり統一された家のことです。選択できる部材を限定することで大量に一括仕入れできるようになり、割安な価格での提供を可能にしています。最近の住宅業界では性能は各社異なりますが、高性能な規格住宅が増えてきています。私たちがご提案している「ETUSUS」も性能にこだわった規格住宅です。多雪エリアである北陸において長期優良住宅・耐震等級3・HEAT20・トリプルガラスを標準にし、性能は業界最高水準を誇るにも関わらず、驚きの価格を実現しています。ETUSUSについて詳しく知りたいと思われた方は、ぜひホームページをご覧ください。
ウッドショックによって住宅業界は大きな影響を受けています。今後の価格動向は誰にもわかりませんが、家づくりの考え方もニューノーマルにシフトしている時と言えます。規格住宅という選択肢も頭に入れて、上手に家づくりをされてはいかがでしょうか。