今回は北陸エリアでも注目度が上がっている「1.5階建て」の施工事例を、コラムで詳しく解説します。
平屋と2階建ての“いい所どり”な1.5階建て、ぜひ今回のコラムを参考に新築の間取りにおける選択肢に入れてみましょう。
それでは早速、施工事例をもとにポイントを解説していきます。
<1>石川県かほく市・約29坪
1つ目の事例は、3人家族でお住まいになる事例です。
敷地面積は50坪弱、延床面積は約29坪と、昨今の石川県の新築ではもっとも出現率が高い大きさとなっています。
30坪以下となると、少し狭く感じるのでは?と不安になる方もいるかもしれません。
しかし、1つ目のポイントである勾配高天井でその不安はなくなるでしょう。
<1-1>勾配高天井が生み出す広さの魅力
人は床面積だけでなく高さからも広さを感じとります。
様々な大学の研究などからは、広さを感じる感覚は床面積よりも高さの方が影響するとも言われています。
1.5階建てにする最大の魅力は、こういった吹抜けや高天井を設計しやすい点にあります。
さらに今回の事例では、勾配天井に無垢の羽目板を張っており、空間をやさしくコーディネートし、ナチュラルなくつろぎも創り出します。
クロスでも木目“調”のものがありますが、凹凸感や木材が持つ温もりには勝てません。
こちらの施工事例のもっとも注目すべきポイントはこのリビングであり、無垢材を強みとするエツサスの特徴を活かした事例となっています。
<1-2>2つの役割を持つロフト空間
吹抜けの上部は、2階のフリースペース・廊下につながっています。
この吹き抜け上部のロフトには2つの役割があります。
1つがお子さんの遊びスペース・在宅ワークの場所・趣味や読書などを想定したスペースになっていますが、空間が繋がっていることでお互い家族の雰囲気を感じることができます。
そして2つ目のポイントは、空調の効率性アップです。
昔の家は吹抜け=寒い・暑いというイメージでしたが、エツサスは超高性能としてGX志向型住宅水準を標準としているがゆえに、吹抜けがあっても上下の温度差がほとんど出ません。
また断熱性能が高いため、29坪(=約58帖)の大きさを10帖用のエアコン1台でおおよそカバーできますが、吹抜けがあることで温調された空気が行きわたりやすくなります。
<1-3>造作洗面
寸法に合わせて設えた造作洗面台も見どころの1つです。
省スペースでも機能的にまとめた洗面、素材や色にもこだわり、スタイリッシュなデザインで空間にやさしく馴染んでいます。
特にコーディネート上でのポイントは、木で囲んだコンパクトなミラーです。
カウンター・棚・ミラーの枠と素材を合わせて作っており、床の無垢材等との相性も抜群な上に、必要以上に大きくないコンパクトさが、やさしい雰囲気にピッタリです。
洗面自体は人気が高いヴェセルボウルタイプですが、深さやボウル自体の広さもしっかり取っており、水ハネなども最小限にする設計になっています。
ヴェセルボウルタイプは、おしゃれですが水ハネは実際の使用感も考慮した設計にすることがおすすめです。
<2>石川県河北郡・約29坪
2つ目の事例も土地面積が約47坪、建物面積が29坪の事例です。
こちらの事例も同じように1.5階建ての魅力を最大限に引き出す勾配天井リビングになっています。
無垢材を張った天井と、2方向開口による贅沢な広さを感じるリビングです。
なお、リビングで道路に近い面には外からの視線に配慮し、掃き出し窓ではなく上部に開口を設計しています。
そして今回の事例では、LDKのキッチンまわり、玄関のコーディネートをピックアップしていきます。
<2-1>キッチンのアクセント造作壁
2つ目の事例では、キッチンまわりをモールテックスという素材で仕上げています。
モールテックスとは、セメントをベースにしているものの、特殊な樹脂を混ぜた左官素材で壁などに薄塗りします。
一見、モルタルのように見えますが、優れた機能性(防水性・特殊な樹脂によりひび割れしにくい柔軟性・高い強度)とデザイン性(豊富なカラーバリエーション)を持つのが特徴です。
その特性から、水まわりから家具まで様々な用途に利用されています。
ナチュラルな素材に合うよう、グレーで仕上げています。
また、キッチンはグレーとナチュラルな雰囲気にスタイリッシュなアクセントとなるステンレスで統一したデザインにしています。
<2-2>アーチ型の通路がワンポイントな玄関
つづいてご紹介するのは、住まいの顔ともいえる玄関です。
木目が美しい玄関ドアを開けると、すぐ横にはシューズクローゼットを配置しています。
靴だけでなく、コートや雨具、外遊びの道具などもすっきりと収納できるため、日常の動線が快適に保たれる工夫がされています。
見どころは、収納へと続くアーチ型の開口部です。
やわらかな曲線が空間に温かみと柔らかさを添え、シンプルで洗練された玄関にアクセントを加えています。
さらに、右手に配されたウォールライトが光を柔らかく広げ、アーチの雰囲気を一層引き立てています。
アーチ型のデザインは人気が高い一方で、空間全体のテイストと合わなければ違和感が生まれてしまうこともあります。
しかし、こちらの住まいでは無垢材のドアや落ち着いた色調の内装と調和させ、バランスを取っており、機能性とデザイン性を兼ね備えた玄関は、毎日を心地よく迎えてくれる大切な場所となるでしょう。
<3>【NEWモデルハウス】石川県河北郡津幡町・約29坪
出典:NewOpen【石川県河北郡津幡町】街中で平屋暮らしを叶える家
3つ目の事例は、2025年に新たにオープンしたモデルハウスの紹介です。
住宅性能は、GX志向型住宅に適合する仕様となっており、最新の補助金制度にも合致できます。
また補助金や数値だけでない、北陸の気候風土に適した設計になっており、最上級の快適さを体感できるモデルハウスとなっています。
当モデルハウスも1.5階建てを存分に生かす勾配天井リビングで、上部にフリースペースを設けた開放的な設計となっています。
ロフトとリビングがゆるやかにつながっているため、階層が分かれていても声や気配を感じられ、家族の距離が自然と近くなります。
お子さまがロフトで遊んでいる様子をキッチンから見守ることもでき、家族が思い思いに過ごしながらも安心感を持てる点が魅力です。
全室にトリプルガラス樹脂サッシ窓を採用し、断熱等性能等級6(UA値0.34)をクリアすることに加え、高気密設計によって家全体の温度差を小さく抑えています。
そのため、吹抜けを通じて空気が循環しやすく、エアコン1台でも快適な温熱環境を実現しています。
ぜひ吹抜けの寒さ・暑さの体感をモデルハウスでしていただきたいです。
<3-1>グレー基調のナチュラル×モダンリビング
出典:NewOpen【石川県河北郡津幡町】街中で平屋暮らしを叶える家
デザイン面では、落ち着いたグレーを基調に、タイルや無垢をバランスよく取り入れた上質な内装を特徴としています。
シンプルでありながら素材の風合いが活き、温もりを感じられる空間へ仕上げています。
また、紺やライトブルーの差し色を加えることで、穏やかな空気感のなかに程よいアクセントを出し、日常の食卓がより豊かに感じられる、心地よいインテリアコーディネートを目指しました。
最近は、ベージュ・グレーといった明度を抑えたカラーをベースにコーディネートされる方も多く、ナチュラルながらもモダンな雰囲気を目指している方は参考になるでしょう。
<3-2>温もりと洗練が調和するキッチン空間
出典:NewOpen【石川県河北郡津幡町】街中で平屋暮らしを叶える家
木目の天井とフローリングが柔らかな雰囲気をつくり出し、温かみのあるキッチン空間に仕上げました。
自然素材の質感が心地よさを創り出し、料理をする時間や家族と過ごす時間を、より豊かに感じられる場所になっています。
落ち着いたグレーを基調にした壁やシステムキッチンは、空間全体を引き締めるアクセントとなり、洗練された上質さを盛り込みました。
シンプルでありながら、どこか高級感を感じさせるコーディネートです。
また、キッチンはステンレスのワークトップとしており、コーディネートとの調和に加えて清潔感やスタイリッシュな雰囲気も演出しています。
さらに、背面には木製の収納棚を設置し、家電や調理器具をすっきりと収められる工夫も、実際に触れて感じて頂きたい部分です。
素材感の異なる木とステンレスが調和し、温もりと機能美を兼ね備えた日常を彩るキッチン、ぜひご覧になってください。
まとめ
出典:NewOpen【石川県河北郡津幡町】街中で平屋暮らしを叶える家
1.5階建てプランは、2階の面積を抑えているがゆえに、3つの事例に共通している勾配を利用した広々としたリビングが特徴となります。
平屋のような暮らしに加えて、お子さんのスペースなどもしっかり確保できる、まさに「今の家族スタイルに合った建て方」が人気の理由です。
エツサスでは、平屋プランと並んで1.5階建てプランも人気が高く、今後も1.5階建ての新築プランを強化していきます。
3つ目に紹介したモデルハウスは、最近の流行りを取り入れたコーディネートにもなっており、ぜひコーディネートや広さ・温熱の体感にお越しください。
無垢材が生み出すナチュラルな雰囲気が好きな方におすすめとなっており、予約など下記からお気軽にお問い合わせください。