今回は、注目度の高い来年度(2027年度・令和9年度)の新築向けの補助金制度の概要を先取りでお伝えしていきます。
国土交通省が「みらいエコ住宅2027事業」の概算要求を公表している内容などに基づき作成している内容のため、要求段階の補助額であり確定情報ではありません。
ただし、各省庁の概算要求から分かっている内容と今後決まる内容を分け、北陸で補助金を活用しやすい進め方を解説します。
それでは、まず最初に要点から見ていきましょう。
・2027年度は国土交通省2,000億円、環境省500億円を概算要求
・GX志向型住宅は5~8地域100万円、1~4地域115万円/戸を要求
・秋から冬に計画を具体化すれば、2027年夏頃の着工を目指しやすい
・エツサスでは、標準的な仕様でGX ZEHに適合しており、補助金は活用しやすい仕様となっています
<1>みらいエコ住宅2027事業(みらいエコ住宅2026の後継事業)

国土交通省が2026年8月に公表した概算要求には、「みらいエコ住宅2027事業」の創設が盛り込まれました。
国土交通省分は2,000億円、環境省が示したGX志向型住宅分は500億円で、今年実施されている同補助金制度の予算額とほぼ同額です。
この制度の目的は、ZEH水準の新築住宅と既存住宅の省エネ改修を支援し、2030年度以降の新築住宅にZEH水準相当の性能を確保することです。
また、環境省資料にはGX志向型住宅の要求額として、1~4地域115万円/戸、5~8地域100万円/戸が示されています。
※確定した補助額ではなく、今後変更される可能性があります
ただし、これらの情報は概算要求からのものであり、予算成立、事業詳細の公表などはこれからで、各種条件やスケジュールなどは未公表です。
<1-1>各概算要求から見る補助金のまとめ
<2>2027年度の要求額と2026年度を比較

2027年度の概算要求額と、確定している2026年度の補助額を比較すると、次のようになります。
※2026年度の長期優良住宅・ZEH水準住宅は、古家除却を伴わない基本額
2027年度のGX志向型住宅は、2026年度より両地域とも10万円低い要求です。
北陸は自治体によって3~6地域に分かれ、主要市街地の多くは5地域です。
事業全体では、2026年度が国土交通省分1,750億円、環境省GX分750億円の計2,500億円です。
2027年度の要求総額も計2,500億円ですが、国土交通省分は250億円増え、GX分は250億円減る構成です。
新築と改修の内訳は未公表のため、単純に「新築支援が増えた」とは判断できません。
<3>GX志向型住宅とは
補助金では、ZEH、ZEH+、GX志向型住宅の違いに注意しましょう。
ZEH水準住宅は、断熱等級5以上と、再エネを除く一次エネルギー消費量20%以上削減が目安です。
太陽光発電などで年間収支をゼロにする「ZEH」とは異なり、ZEH+は従来のZEHをさらに高性能化した区分です。
2026年度のGX志向型住宅は、戸建ての場合、断熱等級6以上、再エネを除く一次エネルギー消費量35%以上削減、HEMS導入などが基本要件です。
再エネを含む削減率は一般地域100%以上となっていますが、北陸エリアは多雪地域となっているため、太陽光発電は絶対条件はありません。
また、エツサスの基本設計はGX ZEHへ適合できる断熱・省エネ設計になっています。
ただし、補助対象になるかは、建設地、太陽光発電、HEMS、蓄電池、BELSなどの証明書、2027年度の最終要件を個別に確認します。
<4> 2027年の補助制度の利用目指すなら秋冬から具体化を

現在は以前より着工までに時間が必要です。
2025年4月から木造2階建て住宅などの建築確認手続きが見直され、構造・省エネ図書の提出が必要になりました。
GX ZEHでは、太陽光発電、蓄電池、HEMSを含む計算も早い段階で整えます。
2027年度の補助金を視野に入れるなら、2026年秋から冬に住宅会社選びを本格化させ、土地、間取り、建物の大きさ、設備仕様を絞り込みましょう。
2027年夏頃に着工できれば、例年と似た日程の場合、補助金を利用しやすい時期に入る可能性があります。
対象となる着工日や申請期限は現時点では未定ですが、例年の傾向から制度の概要を熟知しとぃる住宅会社と進めましょう。
年度によっては予算上限で受付終了となる場合もあり、「公募後に考える」より今から準備する方が動きやすくなります。
<5>よくあるQ&A

Q1. 2027年度の新築補助金はいくらですか?
A:概算要求では、GX志向型住宅について5~8地域100万円/戸、1~4地域115万円/戸が示されています。
ただし、予算成立後の確定額ではありません。
Q2. GX ZEHなら補助対象になることは確定ですか?
A:まだ確定していません。みらいエコ住宅2027事業の対象区分と性能要件は、今後の事業詳細で確認する必要があります。
Q3. 今から家づくりを始めるのは早すぎませんか?
A:早すぎません。補助金の確定を待つ間に、土地と間取りを整理しておくとよいでしょう。
まとめ

令和9年度の概算要求からは、ZEH水準以上の新築住宅を引き続き支援する方向性が読み取れます。
確定額ではありませんが、GX志向型住宅では5~8地域100万円/戸、1~4地域115万円/戸が要求されています。
エツサスでは、GX ZEHを視野に入れた高断熱・省エネ設計を基本とし、北陸の積雪や日射条件まで踏まえて計画します。
2027年夏頃の着工を目指す方は、この秋から冬にかけて土地、間取り、仕様を具体化しておくと安心です。
最新の制度を確認しながら進めますので、お気軽にお近くのエツサスまでご相談ください。



