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【家づくりの基礎知識】太陽光発電についてわかりやすく解説!

こんにちは!ETUSUSの松永です。

今回は太陽光発電についてお話します。皆さんは太陽光発電を導入したいと考えたことはありますか。太陽光発電は「電気代が安くなったり、余った電気を売ったりできてお得」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし設置する際の注意点もあります。それを知らずに太陽光発電を導入した結果「設置しなければよかった」と後悔する方もいらっしゃいます。導入が後悔につながらないように、今回は太陽光発電のメリットと導入時に注意したいポイントをお話しします。ぜひ最後までお読みください。

1.太陽光発電の基礎知識
2.太陽光発電のメリットと注意すべきこととは?
3.北陸でもとが取れるかをシミュレーション!

<1>太陽光発電の基礎知識

太陽光発電とは、太陽光を電気に変える発電方法です。資源に限りのある石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料とは異なり、太陽光は繰り返し利用できて資源が枯渇しないことから再生可能エネルギーと呼ばれています。太陽光発電を導入する方の目的のほとんどは「自宅で電気を発電して電気代を安くすること」「余った電気を売って収入を得ること」です。余った電気を売る、いわゆる「売電」のシステムは、再生可能エネルギーを用いて発電した電気を、国が定めた固定価格で電力会社が買い取ってくれるというものです。2009年に始まった当初は1kWあたり48円で買い取りされていましたが、2021年現在は19円にまで下がりました。2022年には17円になることが決まっています。買い取り価格が年々下がってきているのは、太陽光発電自体が安く導入できるようになってきたからです。2012年には1kWあたり42万円ほどだった導入費用が、2020年には25万円ほどになっています。例えば6kWの太陽光発電を搭載する場合、250万円が150万円と、100万円も安く導入できるようになっているのです。

順調に下がってきている導入費用ですが、2020年秋頃から約10~20%ほど値上がりしています。値上がりの要因は、原材料であるガラスやポリシリコンの価格高騰、輸送コンテナ不足による輸送費の上昇、ハイテク機器の需要増による半導体不足など様々です。そしてこの値上がりはまだまだ続くとも言われています。

<2>太陽光発電のメリットと注意すべきこととは?

太陽光発電は注意点を理解した上で適切な対応を行えば、導入により様々なメリットを得られます。導入が後悔につながらないように、注意すべき点とその対策を事前に確認しておきましょう。

<メリット>
①環境に優しい
経済メリットにばかり注目が集まる太陽光発電ですが、本来の目的は化石燃料を使ったエネルギーによる環境負荷の低減です。あるデータでは、太陽光発電によるCO2削減効果は1kWhあたり年間で399.5g、原油削減量は年間227リットルとされています。太陽光発電はクリーンで環境に優しいですね。

②停電時にも電気が使える
自然災害が起きた時、家中の電気をいつも通りというわけにはいきませんが、冷蔵庫やテレビ、スマホの充電など、ライフラインとなる家電が使えると非常に助かります。また蓄電池やEVを太陽光発電と併用することによって、停電が続いてもより長い時間電力を確保することができます。

③ZEHにすると補助金を活用できる
ZEHとは「ネットゼロエネルギーハウス」のことで、家で使うエネルギーを太陽光発電で発電したエネルギーでまかない、1年間のエネルギー収支を0にする家のことです。ただし太陽光発電を導入するだけでZEHになる訳ではありません。太陽光発電の導入と合わせて、省エネで使うエネルギーを減らしましょう。脱炭素社会の実現に向けて、政府はZEHを2030年以降の新築住宅の標準にしていく方針を示しており、毎年何種類かの補助事業が用意されています。条件を満たすことで60~140万円の補助金がもらえますので、上手く活用できれば太陽光発電の導入費用をかなり浮かせることができます。

④経済的なメリットが得られる
そしてなんといっても経済的なメリットです。太陽光発電を導入すると、電力会社から購入するはずだった電気を自宅で発電してまかなうことができるので、その分電気代が浮きます。また使い切れず余った電気は「売電」することで収入になります。この売電分の収入と電気代削減額を合算した「発電効果」で導入費用を回収することも可能です。

<注意すべきポイント>
①メンテナンス費用がかかる
導入費用が高い太陽光発電ですが、4年ごとに推奨されている点検や機器のメンテナンスにも費用が掛かります。費用は20年間でトータル30万円程度です。導入費用だけではなく、ランニングコストも含めた資金計画を行いましょう。急な出費に困らなくて済むように、売電費用からメンテナンス費用を積み立てておくのも良いですね。

②発電量が天候に左右される
雨の日や曇りの日、日照時間が短い冬の間は発電量が落ちてしまいます。1日の発電量を見るとほとんど発電しない日も出てくると思いますが、年間を通してみると発電量は安定していますのでご安心ください。ただし北陸を含む日本海側は太平洋側に比べて日射量が少ないため、発電量も少なくなります。導入前のシミュレーションでは、地域の日射条件で発電量や売電額などを提案してもらえると思いますので、十分に検討した上で導入しましょう。

③地震の際に揺れやすくなる
太陽光パネルは1枚約15kgです。屋根に載せる枚数が増えるほど重くなり、地震の際に揺れやすくなります。もともと重い瓦屋根の場合は更に重くなります。そのためパネルを載せても大丈夫な構造か事前に確認してもらうことが重要です。

④設置に向いていない家もある
例えば北向き屋根の場合です。北向き屋根は南向き屋根に比べて発電量はかなり落ちます。また南方向から太陽光が差し込んだときに斜め下方向に光が反射し、太陽光パネルから反射する光が「暑い」「まぶしい」という理由で近隣トラブルに発展する事例がありますので、北面設置は避けましょう。さらに屋根に周囲の建物の影ができてしまう場合も発電できないため要注意です。周りにどの程度建物が建つか、導入時だけではなく先を見据えて導入を検討しましょう。

<3>北陸でもとが取れるかをシミュレーション!

太陽光発電の導入費用はおおよそ何年で回収できるのでしょうか。日本海側で日射量の少ない北陸でシミュレーションしてみました。

<シミュレーション条件>
・富山県富山市に住む4人家族
・30坪で建物価格:2,000万円
・太陽光発電の導入費用:165万円(6kW×27.5万円/kW)

この条件でシミュレーションを行なうと、自家発電することによる電気代削減額が約42,700円、売電による収入が約77,300円で、年間約12万円の発電効果があります。10年目以降の売電価格が下がる(10円/kW)としても、約15~16年で導入費用を回収できます。

これを50年の長期間で考えてみましょう。発電効果が50年で約600(12×50=600)万円。メンテナンス費が84万円(パワーコンディショナーを3回交換×20万+定期点検12回×2万)かかったとしても、約500(600-84=516)万円の経済メリットが得られます。またこのシミュレーションは2021年現在での電気単価を使用しており、将来の電気代の値上がり分は含んでいません。さらに使った電力量1kWh当たり3.36円が加算されている「再エネ賦課金」も、今後まだまだ上がると予想されています。よって経済メリットは500万円を上回ってくるでしょう。電気単価や再エネ賦課金は今後必ず上昇し、家計の大きな負担になります。これからの家づくりでは太陽光発電の導入を検討し、電力会社から買う電力を最小限に抑えることが重要です。

<まとめ>

太陽光発電を導入すると、自宅で発電した電気を使い、余った電気を電力会社が買い取ってくれる「売電」制度を利用することができます。買い取り価格は年々下がっていますが、それと同時に導入費用も下がっているため、メリットが少なくなったわけではありません。例えば「環境に優しい」「停電時にも電気が使える」「ZEHにすると補助金がもらえる」など様々なメリットがありますが、なんといっても「経済的なメリットが得られる」ことが大きなポイントです。一般的な住宅で年間12万円の発電効果が得られ、導入費は15~16年で回収可能です。また50年の経済メリットは、導入費とメンテナンス費を差し引いても500万円にもなります。今後の電気代の値上がりを考えると、これからの家づくりには、太陽光発電システムの導入を検討して電力会社から買う電力を最小限に抑えることが重要です。

メリットと同時に注意点もしっかりと理解して対策を行いましょう。注意点としては「メンテナンス費用がかかる」「発電量が天候に左右される」「屋根にパネルの重さがかかる」「反射光のトラブルリスクがある」「設置に向いていない家もある」などがあります。導入時によく検討すること、また十分な説明を受け納得して導入することが後々のトラブルを避けることに繋がります。

ETUSUSではオプションで太陽光発電システム5.29kWを搭載できます(税込165万円~)。<2>のメリットでお話したZEHの条件を満たしているので、補助金を上手く活用すればお得に太陽光発電を設置することができます。ETUSUSの太陽光発電は国内最高水準の長期保証制度がついており、安心してお使いいただけるのが特徴です。また安全面にも考慮し、パネル搭載時の屋根荷重を加味した状態で耐震等級3をクリアしています。さらに積雪が1.8mを超える多雪地域では、積雪荷重に耐えられるように取付金具を通常より多く配置したパネルもございます。安心・安全に太陽光発電を導入したいという方はぜひご相談ください。

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