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【家づくりの基礎知識】家の印象を決める「外壁材」どう選ぶ?

こんにちは。ETUSUSの多賀です。
家づくりをする中で様々なこだわりポイントがあると思いますが、その中のひとつが外観デザインではないでしょうか。
街中の家を眺めていて「素敵な家」「かわいい家」と思うのは外観の印象です。また初めていく友人の家で外観が素敵だと、「中はどんな感じになっているのだろう」と期待が膨らみますよね。
そして外観デザインを決定づけるのが「外壁選び」です。
ですがここで注意点!デザインだけで決めてしまっては後悔することになるかもしれません。外壁にはデザイン以外にも重要な要素があります。

今回は住宅の外壁に求められる機能と、選び方のポイントについてご紹介します。

<1>外壁に求められる機能とは?
<2>代表的な2つの外壁を比較!
<3>外壁材はどう選ぶ?

<1>外壁に求められる機能とは?

外壁はその名の通り住宅の最も外側を囲む壁です。雨風など自然環境にさらされ続けるため、多くの機能が求められます。

〇耐久性
まずは何といっても耐久性です。雨風はもちろん、直射日光や紫外線にもさらされ続けます。海の近くでは潮風にも注意が必要です。劣化した外壁からは雨が入り込み、構造体である木材の劣化を早めてしまうこともあります。またメンテナンスの頻度が高くなりコストもかさむことになります。

〇防火性
外壁がさらされるのは自然環境だけではありません。近隣で火事があれば火の粉が飛んでくる可能性もあるので、外壁や屋根などには一定の防火性があると安心です。

〇耐震性(軽量である)
地震の際、建物の重さが重いほど揺れやすくなります。また木造住宅で一般的な通気層を設ける構造では、外壁が重いと脱落の可能性も大きくなります。外壁材は種類によって重さがかなり変わってくるので、耐震性を考えるなら軽い材料を選ぶことです。

〇衝撃に強い
庭で遊んでいるときにボールをぶつけてしまうなど、日常生活の中で外壁に衝撃を加えてしまうこともあると思います。少しの衝撃で凹んだり傷がついたりしては、補修が大変です。

〇汚れにくい
せっかく素敵な家を建てても、外壁材が汚れていると家の美観を損ないます。外壁の汚れの多くは、コケ、カビ、雨だれなどです。外壁の表面に凹凸やザラつきがあると、埃や水分が溜まりやすく、汚れが付きやすくなります。

〇デザインバリエーション
外壁材のバリエーションが豊富だと、選ぶ楽しみがあり、何より自分の好みの外壁材が見つけやすいです。

<2>代表的な2つの外壁を比較!

住宅に使用される外壁材は何種類かありますが、その中でも多く採用されているのが『窯業系サイディング』と『ガルバリウム鋼板』です。この2つについて、先ほどの機能面から比較してみました。

【窯業系サイディング】
窯業系サイディングとはセメントと木材繊維などを薄く加工した外壁材です。製造工程の中で釜の中で高熱処理を行うことから窯業系サイディング(以下サイディング)と呼ばれます。

 

デザインバリエーションが豊富で、塗り壁調やタイル柄、木目柄、ストーン柄など家づくりコンセプトに合わせて選ぶことができます。
また防火性が高く、不燃材料、準不燃材料として国土交通大臣の認定を受けたものが多くあります。もらい火の影響を受けにくく、火災の被害を最小限に抑えることができます。

しかしサイディングは塗装のひびや剥がれなどの経年劣化が発生する可能性があります。
北陸の厳しい冬に発生しやすいのが、外壁を留めつけている釘の部分から水が浸透し、凍りつき膨張を起こし、サイディングが破損する『凍害』です。凍害が起こった外壁はボロボロになってしまいます。
またサイディングは塗装の劣化による再塗装、サイディング材のつなぎ目を塞ぐシーリングが切れる・やせ細るなどの経年劣化が見受けられます。
表面に凹凸のあるものが多く汚れがたまりやすいため、施主による定期的な清掃が必要になります。
メンテナンス周期はおよそ7~10年、耐用年数は20~30年ほどです。

 

【ガルバリウム鋼板】
ガルバリウム鋼板はアルミニウム、亜鉛などの合金素材です。

ガルバリウム鋼板は、防水性が高く、水分によるひび割れや凍害の心配がありません。
アルミニウムが主原料として使用されているため、他の金属外壁材と比較して錆びにくいという特徴があります。
また軽量であるため耐震性に優れた素材となります。
表面が平滑で汚れがたまりにくく、汚れがついても簡単に落とせる特徴もあります。
メンテナンス周期はおよそ10~15年、耐用年数は30~40年ほどです。

しかし金属板なので、単体での防火性はほとんどありません。防火性能が必要な地域で建てる際には、防火性が高い他の素材との組み合わせる必要があります。
また材質が薄い為、衝撃に弱いという欠点があります。ボールや小石などが強く当たるなどの衝撃によって凹んでしまう可能性があり、凹んだ場合は元に戻りません。凹みを避けたい場合は、厚みがあるガルバリウム鋼板の外壁材を選ぶことになります。
またガルバリウム鋼板は、金属独特の質感がメリットでありますが、デザインのバリエーションが少ないというデメリットがあります。金属性なので、仕上りがシンプルな無機質感の外観テイストとなり、好みが分かれるところとなります。

<3>外壁材はどう選ぶ?

現在、日本の住宅で使われる外壁材のシェアで見ると、窯業系サイディングが約7割、ガルバリウム鋼板を含む金属系外壁材が約1割となっています。
これは窯業系サイディングの機能面、デザインの豊富さに加えて、比較的安価にできるという点、施工が簡単という住宅会社側の理由もあります。対して、ガルバリウム鋼板のシェアはまだまだ低いですが、近年徐々に採用数が増えている外壁材でもあります。

これらを踏まえた外壁材の選び方ですが、まず理想の外観デザインがあるのであれば、それを実現できる外壁材を選びましょう。
またデザイン的なこだわりが特にないのであれば、ガルバリウム鋼板をお勧めします。

 

ETUSUSでは、「世代を超えて住み続けられる 北陸の気候風土にあった100年続く家」をコンセプトとした家づくりを行なっています。そのため耐久性やメンテナンス性を重視し、従来のガルバリウム鋼板より優れた耐候性能を持つ「次世代ガルバリウム鋼板」を標準採用しています。
長く住み継いでいくことを考えるからこその選択です。

またガルバリウム鋼板の外観デザインでは、少し味気ないと感じる場合は、玄関廻りにあたたかみのあるナチュラルテイストの天然木をお選びいただく事も可能です。
ご関心がある方は、お気軽にお問合せの上、お近くのモデルハウス見学にお越しください。

 

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