こんにちは。エツサスの山田です。
家づくりを決めた理由として「家具や荷物を置く場所が無い」「家族が増えてアパートでは手狭になった」など、広さに対する不満がきっかけになった方も多いのではないでしょうか。快適に暮らすために適切な広さは欠かせませんし、大きな家に住みたいという憧れがあるかもしれません。しかしそんな理想とは裏腹に、昨今では新築住宅の大きさ(床面積)は減少傾向にあります。
なぜいま「コンパクトな家」が増えているのでしょうか。今回はコンパクトな家が注目されている理由やメリットについてご紹介します。
<1>コンパクトな家とは?
<2>なぜコンパクトな家が増えているの
<3>こんな方におすすめ!
<1>コンパクトな家とは?
コンパクトな家の床面積に明確な定義はありませんが、20~30坪前後がひとつの目安です。土地が広く、60坪を超える大きな家も珍しくない北陸において、30坪の家はかなり小さく感じるかもしれません。ただし大きな家は維持管理が大変です。家を小さくすれば建物本体も土地の価格も抑えることができます。建てた後に掛かるメンテナンス費のことも考えると、コンパクトな家の方が経済的と言えます。
またコンパクトな家の多くが、建物の外周部に凹凸がないシンプルな形状をしています。2階建てなら1階と2階を同じ大きさで重ねた、いわゆる「総2階」とすることが多いです。凹凸の多い複雑なプランに比べて、総2階の家は基礎工事や構造部材、施工等に掛かる費用を抑えることができます。また外気に接する壁が少なくなるので、暖冷房による熱エネルギーの損失を減らすことができ、光熱費の削減にもつながります。
<2>なぜコンパクトな家が増えているの?
コンパクトな家が増えている理由の1つに家族構成の変化があります。核家族や夫婦2人暮らし、シングル世帯など、現代では様々な家族の形があります。広いリビングや玄関はいらない、個室の数は最小限で良いなど、人数に見合った間取りを希望する方が増えています。またお子様がいる世帯でも、子どもの巣立ち後や老後の事を考えて子ども部屋を作らないという選択をされる方もいらっしゃいます。
このように初めからコンパクトな家を希望される場合もありますが、コンパクトな家が選ばれている最大の理由はコスト面にあります。最近では土地、建築資材、建材、工事費などあらゆるものが値上がりしています。希望を全て叶えた家づくりが理想ですが、限られた予算の中でやり繰りするには建物を小さくするのが最善策です。実際のところ「本当は大きな家を建てたいけど、予算が合わずにコンパクトな家を選んだ」という方は少なくありません。
しかし気を付けたいのが、建物をただ小さくすれば良い訳ではないということです。建物を小さくすれば本体価格を抑えることはできますが、断熱・気密性能が低ければ暖冷房の効きが悪く、結果として光熱費がかさんでしまいます。光熱費などのランニングコストは建てた後も掛かり続けるので、コストを抑えたいならコンパクトで性能が高い家を建てましょう。
<3>こんな方におすすめ!
コスト以外にも、コンパクトな家には様々なメリットがあります。
・小さな敷地にも建てられるので、人気のエリアに住みやすい
・メンテナンス費用が安い
・掃除が楽
・生活動線や家事動線の無駄を無くせる
・家族のコミュニケーションがとりやすい など…
最近は個室を減らしたり小さくしたりする一方で、LDKなど家族が集まる空間を重視した家も増えています。コロナ禍で「家族との時間を大切にしたい」という思いが強まったことが背景にあるのかもしれません。コンパクトな家は個室の数・広さや収納スペースの確保で多少の不便を感じることがあるかもしれませんが、無駄のない暮らしやコスパを重視したい方にはおすすめです。家族とのつながりを感じたい、ライフスタイルに合わせて住まいも柔軟に変化させたいという方は、ぜひコンパクトな家をご検討ください。
<まとめ>
家族構成の変化や建築資材の高騰により、近年ではコンパクトな家を選ぶ方が増えてきています。コストを抑えられたり、掃除や家事が楽になったりと様々なメリットがある一方で、間取りや各居室の広さは制限されます。収納やテレワークスペースなど、無いと困る空間がある場合はそれを踏まえた間取り設計をしてもらいましょう。
エツサスでは断熱性・耐震性・耐久性を極限まで追求したスペックを持ち合わせながらも、お求めやすい価格設定のコンパクトな住まいをご提案しています。ワークスペースやウォークインクローゼット、和室を備えたプランもございますので、コストも機能性も妥協したくないという方にはぴったりです。また延床面積22.8坪の平屋プランもありますので「平屋を建てたいけど敷地面積は大丈夫かな…」とお悩みの方もぜひ一度ご相談ください。