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【家づくりの基礎知識】長持ちする家づくり 4つのポイント

こんにちは!ETUSUSの松永です。
今回は日本の家の寿命についてお話しします。

あなたが今住んでいる家、またはこれから建てる家は、何歳まで住み続ける予定ですか?家は通常建てた後にすぐ壊れたりしないので、家の寿命について意識したことがなかったり、何となく長持ちすると思っている方も多いと思います。しかし、もちろん家にも寿命があります。家は何度も買い替えられるものではないので、できれば一生涯住み続けたいですよね。あなたよりも先に家の寿命が来てしまわないように、長持ちして一生住み続けられる家をつくりましょう。

今回は次の3つのテーマに沿ってお話します。
1.日本の家の寿命はどれくらい?
2.家を長持ちさせる方法
3.「長期優良住宅」認定で家を価値ある資産に

1. 日本の家の寿命はどれくらい?

ずばり、日本の家の寿命は約30年と言われています。欧米の住宅は100年以上住み続けることができますが、日本の家はわずか30年で建て替えられているのが現状です。湿度が高い日本では湿気や結露によって木材が腐りやすく、耐震性能や断熱性能を維持しにくい環境にあります。そのため新築から30年経つ頃には安全かつ快適に住むことができなくなり、泣く泣く建て替えるということが珍しくありません。

一方で欧米では家を資産の一つと考えており、子、そして孫へと住み継ぐことが前提になっています。そのため性能やデザインなど様々な点に置いて長持ちする家が作られています。特にヨーロッパでは築年数が経っているほど、長く愛される家として価値が上がる傾向にあります。日本はその真逆で、年月が経過するほど家の価値が下がり、ローンを払い終わる頃には資産価値がゼロになるとも言われています。しかし日本でも子や孫の代まで住み続けられる家を作ることは十分可能です。その方法をこれからお伝えします。

2. 家を長持ちさせる方法

せっかく建てた新しい家が30年で寿命を迎えないためにも、次の4つのことを必ず守ってください!

【①壁の中の結露対策を行う】
結露と聞くと窓ガラスやサッシに水滴がついている光景が浮かびませんか?しかし結露は見える部分だけでなく、壁の中でも起きています。冬場に外の冷たい空気が隙間から壁の中に侵入し、暖房で暖められた室内の湿気を含む空気とぶつかると、壁の中で結露が発生します。これを壁体内結露と言います。壁の中で結露すると木材が腐ったり、断熱材の性能が落ちたりして、家の耐久性を大きく損なう原因となります。

【②気密性を高める】
外の冷たい空気を家の中に入れないようにするには家の隙間を減らす、つまり気密性を高めることが重要です。そのためにまずは、よく乾燥させた木材である「乾燥材」「集成材」を使用してください。乾燥材や集成材は、木の中心である「芯」の部分までしっかりと乾燥しているので、木材に含まれる水分量が非常に少ない木材です。水分が多い木材を使用してしまうと、時間の経過とともに木が収縮して壁の中に隙間が発生します。乾燥材や集成材は水分量が少ないため、経年による乾燥収縮を小さく抑えることができ、隙間の発生を抑えることができます。

さらに気密工事をして家の隙間をふさぎましょう。壁の中に湿気を入れないために、気密テープなどで隙間をふさぎます。床、壁、天井など、外気と接する箇所すべてに施工することで、湿気の通り道をふさぐことができます。

【③湿気をためない構造を選ぶ】
家の外側では、空気の通り道を作って湿気をためない構造にすることも必要です。特に床下や外壁などは湿気が溜まりやすいため木材が腐りやすく、シロアリ被害が起きやすい場所です。木材を腐らせる原因となる腐朽菌や湿った木材を好むシロアリは、乾燥した環境を嫌います。乾燥させた環境を作って木材を守るために、壁の中に空気の通り道を作る「通気工法」を選びましょう。

【④木材に防腐・防蟻処理を行う】
地面から1m以内のすべての木材に防腐・防蟻処理を行ないましょう。一般的に耐久性が高いと言われているヒノキやヒバでも、100%腐らないとは言えません。しっかりと防腐防蟻処理を行いましょう。特に薬剤が長期間持続するホウ酸処理や、内部まで薬剤が浸透しているAQ認証材の使用をおすすめします。

3.「長期優良住宅」認定で家を価値ある資産に

家の資産価値を維持するために「長期優良住宅」の認定を取ることも検討してみてください。「長期優良住宅」とは文字通り、長期間に亘って長持ちする優良な住宅です。認定を受けるには耐震・省エネ・劣化対策・維持管理のしやすさなど、長く住み続けるための基準をクリアする必要があります。

また定期点検や補修などの維持保全計画を立てて、その通り実行することも必要です。点検・補修はすべて記録を残しますので、もし家を売りに出すことがあっても評価額を高く維持できるという利点があります。長期優良住宅にすることで、家は価値ある資産へと変わっていくのです。そして2世代、3世代にわたり住み続けることも可能になります。

長期優良住宅の基準を満たして家をつくる場合、従来の住宅に比べ初期コストが多くかかる傾向にあります。しかしその分、安心・快適が長続きする住宅を作ることができます。またメンテナンス費用や光熱費といったランニングコストを抑えることができるので、トータルして考えるとお得な住宅と言えます。さらに税制面での優遇やフラット35Sの金利引き下げ、建設時期によっては地域型住宅グリーン化事業の補助金を受け取れるといったメリットもあります。

家の平均寿命がわずか30年の日本でも、しっかりと対策さえすれば100年以上住み続けられる家が作れることをおわかりいただけましたでしょうか?ETUSUSは長く快適に住まえる家づくりを実現するために、全棟長期優良住宅の認定を取得しています。詳しく知りたい方は「構造性能・保証」のページをご覧ください。

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