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【家づくりの基礎知識】「1.5階建て」の家とは?人気が高まっている理由や間取りを徹底解説

昨今、平屋ブームと同時に「1.5階建て」という建て方が流行り始めています。

1.5階建てとは、そもそもどんな家なのか?平屋や2階建てとの違いは?

こんな基本的なポイントから、平屋に比べて1.5階の方が合っている方はどんな方か?メリットだけでなくデメリットまで解説していきます。

賢く家づくりをすすめたい方など、2025年に新築を考えている方は必見の内容です。

まずは当コラムの要点からみていきましょう。

・1.5階は、1階にLDK+主寝室、2階に子ども部屋を配置した間取りで、お子さんが巣立ったときには平屋のように使える設計となっています

・人気の一番の理由は、建築コストと使い方のバランスの良さ

・平屋のデメリットである建物本体価格が割高になること、大きな土地が必要なこと、この2つのデメリットを1.5階建ては軽減できる

・総二階と呼ばれる、2階建てに比べれば割高になるものの、将来的な使い方を優先する方におすすめ

・昨今、普及がすすんでいる長期優良住宅は、長く安心して暮らせるような仕様になっており、一度建てれば一生住む前提で考える方が増えている背景もある

<1>1.5階建てとは?

まず、1.5階建ての家とは1階にLDKと主寝室、2階には子ども部屋(+収納など)を配置した間取りを指します。

建築の住宅種別で言えば2階建てではありますが、ポイントは1階に主寝室がある点です。

昨今、北陸でも平屋の需要が高まっているものの、現実的なコストなどの要素を考慮すると、一度は平屋を検討しながら諦める方も少なくありません。

そこで登場してきたのが、1.5階建てという設計です。

<1-1>平屋との違い

出典:ETUSUSのデザイン

平屋は階段がない1フロアで完結する間取りですが、1.5階はお子さんの部屋だけ2階部分にあります

それぐらいなら、1フロアにしても大きな違いはないんじゃないの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、平屋のデメリットである「割高」になる大きな要素は、基礎と屋根の大きさに関係しています。

1.5階として子供部屋だけ重ねることで、この基礎と屋根の面積を抑えることができ、平屋ほど割高にならない点が人気です。

また、平屋を実現しようとすると、駐車場や土地形状にも左右されるものの、現実的な目安は土地面積が約60坪以上は必要です。

土地から購入される方は、北陸でも街なかで60坪以上の土地が出てこない、総額が高くなって手が出しにくい、という状況がうまれます。

そのため、2階建てでありながら、お子さんが巣立ったときには平屋のように使える設計かつ、建築コストも抑えることができる住宅の建て方として昨今人気になっているわけです。

<1-2>人気の理由

人気の一番の理由は、平屋との違いでも解説したとおり、建築コストと使い方のバランスの良さです。

平屋のデメリットである建物本体価格が割高になること、大きな土地が必要なこと、この2つのデメリットを1.5階建ては軽減できます。

建築では、もっとも割安な建築方法は、総二階と呼ばれる2階建てと言われています。

総二階とは1階と2階の大きさが同じ家を指しますが、外形状の凹凸を少なくするなどの方法でさらに建築費用を割安に仕上げることができます。

しかし昨今は、大きな家よりも「コンパクトでちょうどいい大きさの家」が好まれる傾向にあり、1.5階建てはこういった価値観にもマッチした家になっている点も人気の理由でしょう。

<2>平屋や1.5階建てが流行る背景

これから新築を検討する若年層の価値観の変化も、理由としては少なくないと感じていますが、建築業界から見る大きな理由は「家の耐久性の向上」ではないでしょうか。

家の寿命は、昭和・平成前半の頃は「30年」が1つの区切りとされていました。

実際に統計上も、日本の平均的な建て替え・住み替え年数は約31.5年(出典:国土交通省の「令和5年度住宅市場動向調査)となっており、意外と住宅は “短命” というのが日本のこれまでの常識でした。

しかし、長期優良認定住宅といって、長く住み続けることができる基準を国が定め、普及がすすんできたことで、少しずつ家に対する価値観も変化してきています。

<2-1>長期優良認定住宅は計算上は100年住める家

出典:国土交通省・長期優良住宅資料

この長期優良認定住宅、長期とは何年?という質問をたまに受けますが、答えは計算上は約100年程度の耐用年数を想定しています。

「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に基づけば、100年程度の耐用年数を想定した仕様・維持管理などを定めており、長期に家が循環することで社会全体の資源のムダを抑えることにつながります。

もちろん、適切な維持管理・メンテナンスを実施して初めて100年が成立しますが、ひと昔前の住宅に比べて、住宅市場全体の性能がレベルアップしています。

それは耐震性・断熱性だけでなく、住宅設備・素材や使い方などに至るまで、改善がすすんできたことで家の耐久性が全体的に上がっています。

そのため、若年層での新築一次取得層でも、生涯住めるような住宅であることを認識した上で新築を購入・建築されます。

お子さんが巣立った後のこと、老後のことまで考えると、階段がない安心して暮らせる家として平屋や1.5階建てが人気になってくるわけです。

<3>1.5階建てのデメリット

一方で、1.5階のデメリットはズバリ「総二階より割高になること」です。

人気の理由でも紹介した総二階は、効率的に建築できる方法であり、平屋ほどではないにしても坪数とコストのバランスが少し割高になってしまうことが多いです。

昨今は、建築資材も値上がりを続けている側面もあるため、家全体がコンパクト化してきており、1.5階を検討される方も間取りや設計上の工夫などを駆使しながら、開放感を失わないような配慮を行なっています。

もっともエツサスでは、規格プランを用いているため、相対的に比較しても割安な1.5階建てを建てることができます

1.5階がいいなぁと思いつつ、費用が不安な方はまずはお近くのエツサスに相談いただけると、その不安感を払拭できるでしょう。

<4>金沢市のモデルハウスの間取りから1.5階の魅力を解説

出典:【金沢市三口新町】街中で平屋暮らしを叶える家

それでは、エツサス金沢のモデルハウスの間取りを参考に1.5階建てのポイントを解説していきます。

まず前提となる建物の基本情報です。

・平屋+(プラス)シリーズ

・延床面積:29.06坪(3LDK+S)

・断熱性能:断熱等級6

・耐震性能:耐震等級3(許容応力度計算)

・耐火性能:省令準耐火構造

・耐久性能:長期優良認定住宅

つづいて、間取り上のポイントは3つです。

<4-1>1.5階建てだから実現する高天井リビング

出典:【金沢市三口新町】街中で平屋暮らしを叶える家

1.5階建ては1階の一部は平屋の使い方ができる点が特徴です。

金沢市のモデルハウスのプランではリビングの上部は屋根になっており、片流れの屋根勾配の空間を利用した吹き抜け空間になっています。

2階建てでは、むしろ実現しにくい大きな吹き抜けを実現でき、約29坪とコンパクトに納めながらも開放的な間取りになっています。

<4-2> キッチンの背面収納を挟んで音の伝わりを軽減

出典:【金沢市三口新町】街中で平屋暮らしを叶える家

1.5階建てで注意すべきポイントは、主寝室とリビングの位置関係です。

リビングと主寝室が近すぎると、それぞれの音が気になって、家族であっても気を遣うことになりかねません。

金沢市のモデルハウスでは、キッチンの裏側に寝室を配置しており、玄関・水まわり・リビングのどこからも離れた位置関係で設計しています。

1.5階や平屋で、実際に住み始めてから後悔するポイントで多い「音」にも配慮しました。

<4-3> 1階部分にWIC収納やサンルームも充実で将来的な安心感

出典:【金沢市三口新町】街中で平屋暮らしを叶える家

ご夫婦が長く快適に暮らすためには、寝室の近くに洗濯や衣類を収納できる場所が近く、動線上も配慮されていることが大事です。

寝室に大きな収納を併設することは当然として、サンルーム兼脱衣室は約3帖と広く確保しています。

まとめ

出典:【金沢市三口新町】街中で平屋暮らしを叶える家

今回のコラムでは、注目の1.5階建てに関する人気の理由やデメリットなどを解説してきました。

昨今の住宅事情なども考慮すると、必要最低限のコンパクトさ × 将来も安心して暮らせる要素の掛け算としての答えで1.5階建ては賢い選択肢であります。

エツサスでは、建物本体価格が決まっている規格プラン「平屋プラス」として1.5階の間取りもご用意しています

今回のコラムで平屋や1.5階建てが気になった方は、お気軽にご相談ください。

エツサスでは、特に予算が気になる、コストパフォーマンスを重視されている方はぜひご来場いただき、平屋プラスの使い勝手を体感ください

イベント | エツサス|北陸の気候風土に最適な高性能住宅|富山・石川・福井・新潟

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