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【家づくりの基礎知識】標準仕様で適合できない!?意外と難しいGX志向型住宅の落とし穴

今回は、2025年注目の住宅補助金「子育てグリーン住宅支援事業」で注目を集めている「GX志向型住宅」について、注意すべきポイントを解説していきます。

SNSなどで見かける「GX志向型住宅」ですが、追加の費用をかけないと対応できない、補助金をもらうためにグレードアップしないといけない?こんなトラブルが想定されています。

「思っていたのと違う」とならないよう、今回のコラムをぜひ参考にしてください。

それでは、今回の要点からみていきましょう。

・断熱性能は標準仕様でクリアできる可能性が高いものの、省エネ性については北陸の気候風土を考えると「意外と難しい」

・注文住宅では、間取りを確定させて断熱性能などを計算しないと、最終的にGX志向型住宅に適合できるかどうか?はわからない

・補助金が160万円になる、GX志向型住宅に適合させようと思うと、設備機器をグレードアップしないといけない、床暖房を諦めないといけない、といった懸念がある

・エツサスは、北陸の基準をふまえてGX志向型住宅に標準で適合しており、規格プランのメリットを活かして追加費用が発生する不安なく、補助金を活用した家づくりができます

<1>GX志向型住宅は意外と難関

家づくりをすすめている方であれば、だれしも補助金を活用して新築できればいいと思いますよね。

2025年においては、新築の補助金制度「子育てグリーン住宅支援事業」が先日、発表されました。(制度の解説は記事後半のリンクから)

そこで過去に例を見ないような、160万円の補助金が適用される住宅として「GX志向型住宅」というものが発表されました。

これは、高い断熱性能や省エネ性をもった住宅で、ZEH(ゼッチ)水準の家より、高い性能をもった家となっています。

SNSなどで、このGX志向型住宅の話を見かけたことがある方もいるでしょう。

しかし、北陸エリアにおいては、このGX志向型住宅は意外と「高いハードル」であることが今回一番お伝えしたい注意点となります。

<1-1>家の省エネ性能の計算方法とは?

省エネ法という法律に基づき、新築時には断熱性能を一定以上の基準にする必要があります。

断熱性能とは、断熱材や窓サッシでの家の外部と接する部分から、熱の出入りがしにくいかどうか?を見極めるものです。

言い換えれば、家の「保温性」にあたる部分です。

次に、家の保温性がよくても、中で使っている設備機器(例えば給湯器やエアコンなど)が、たくさんエネルギーを使ってしまうような機器では本末転倒なわけです。

そこで同時に、設備機器もエコかどうか?を見極める計算をしますが、これが「一次エネルギー消費量」というもので表されます。

家の大きさや建築地域の気候、その家の断熱性能、導入する予定の設備機器の能力値などを1個1個入力して計算をします。

そして、基準(一般的と想定される平成25年基準の家)から、どれくらいエコか?という結果を出しますが、それが「一次エネルギー消費量の削減率〇%」というものです。

GX志向型住宅は一次エネルギー消費量の削減率が35%となっていますが、つまりは「一般的な家より35%以上エコな家」にしないといけないわけです。

まずは、注意点における計算が、どういう形でされているか?を紹介しましたが、ここからはこちらの内容をふまえて注意点を解説します。

<2>GX志向型住宅の落とし穴

GX志向型住宅と同じような用語として、ZEHというキーワードを聞いたことがある方もいるかも知れません。

ZEHも、GX志向型住宅と同じように高断熱・高省エネ住宅を表す用語ですが、ZEHは一次エネルギー消費量の削減率が20%になっています。

すなわち、ZEHは基準から2割以上エコだったらクリアします。

いいかえると、GX志向型住宅はZEHより、さらにエコな仕様にしないといけません

注文住宅では、間取りを確定させて断熱性能などを計算しないと、最終的に一次エネルギー消費量の計算ができません。

この「間取りを確定させて・・・」という部分が、落とし穴の1つ目です。

<2-1>間取り・仕様が決まってからGX志向型住宅に適合不可?

前章で紹介した、家のエコ度合いを示す「一次エネルギー消費量の削減率」は、1邸1邸の間取りによって異なります

例えば、同じ床面積の家でも、吹き抜けがある大きなリビングの家と、そうでない家では年間で使う暖冷房費がちがってきます。

このような事情も考慮するため、注文住宅の場合は間取りが決まって、導入する設備機器の能力値まで確定しないと、最終的に適合するかどうか?はわかりません。

最後に計算をしてみて、「適合できませんでした」とならないように注意しないといけませんが、新築するお施主様が「気を付けようがないこと」でもあります

しかし住宅会社側も、このような設計にかなり詳しくないと、こういった事態に陥ることが懸念として考えられます。

<2-2>グレードアップによる費用追加

計算してみて「適合不可」となると、対策方法としては2つあります。

1つが設備機器のグレードアップをして、より高効率なタイプへ変更することです。

スタンダードなグレードの製品から、グレードの高い製品へ変えることで、より一層エネルギーを使わない製品として計算することができるため、計算上は有利に働きます。

この変更によってGX志向型住宅に適合できるかも知れませんが、この時点で「オプション扱いの追加費用」が発生してきます。

標準的な設備は、リーズナブルな価格設定になっているものが多いですが、オプション仕様になってくると急に価格が跳ね上がることも想定されます。

そのため、補助金をもらっても追加分で帳消しになる、というリスクがあります。

<2-3>間取りや設備機器の変更

もう1つの省エネ性を向上させる対策が、間取りや暖冷房機器を大きく変更することです。

リビングの大きさを減らしたり、リビング内階段をやめる、窓の大きさを小さくするといった変更でも省エネ性はよくなります。

また、昔から人気がある床暖房は、この省エネの計算上はエアコンなどと比べて不利に働くことが多く、床暖房を諦めないといけない、といった懸念も出てきます。

このように、契約時点や打合せをすすめる中で、GX志向型住宅に適合させようとすると、様々な懸念事項が発生することが想定されます。

<3> GX志向型住宅の落とし穴をクリアしているエツサス

エツサスでは、北陸の気候風土をふまえた住宅設計を行なっています。

また規格プランであることから、「標準で」GX志向型住宅に適合しています。

この規格プランは見方を変えると、間取り・仕様があらかじめ決まっていることから、標準でGX志向型住宅に適合していることを確認できているわけです。

少し難しい話として、一次エネルギー消費量の計算の話をしてきましたが、この計算の最大のネックは間取りや断熱性を確定させないと計算できないことでした。

その懸念事項を規格プランであればクリアしており、追加費用の不安なく家づくりをすすめることができます

間取りが決まっている規格プランに対して、少しネガティブな印象を持たれる方もいるかもしれませんが、普遍的に人気がある間取りを豊富にご用意していますので、きっと気に入る間取りがあるでしょう。

<3-1>子育てグリーン住宅支援事業の活用方法

出典:ETUSUSのデザイン

エツサスでは、標準でGX志向型住宅に適合している住宅が、建物本体価格1,770万円(税抜)~、となっています。

断熱等級6・高い省エネ性などはもちろん、北陸の気候風土に合った湿気対策となる換気システム・無垢材を標準採用している仕様です。

この仕様で1,770万円(税抜)~、かつ補助金160万円が受けられる場合は、様々な選択例があります。

・補助金として還付を受ける

・太陽光発電システムや内装やキッチンなどの追加予算へ充当する

・値引きとして対応する

※補助金として還付を受けるには、完成後数ヶ月~半年を要します

まとめ

エツサスでは、このように標準仕様でGX志向型住宅に適合できる安心感を持って、補助金を活用した家づくりができます

今回のような落とし穴に注意しながら家づくりをすすめることが不安な方は、ぜひ一度エツサスへご相談ください。

エツサス株式会社もしくは、お近くのエツサス加盟店でお気軽にご相談を承っております。

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