家づくりを始めると、Instagramで施工事例を検索する方も多いのではないでしょうか。
好みの外観や間取りを探せる便利なツールですが、画面の中だけでは分からないことも少なくありません。
今回は、インスタを上手に活用しながら、最後は自分の目で確かめる家づくりについて考えていきます。
それでは、今回のコラムの要点から見ていきましょう。
・インスタの施工事例は好みを整理するには便利ですが、写真だけでは実際の広さや素材感、住み心地までは判断できません
・気になる施工事例を見つけたら、見た目だけを真似するのではなく「なぜその間取り・設計なのか?」まで考えることが大切です
・モデルハウスでは、写真で分かりにくい空間の広がりや無垢材の質感、部屋ごとの温度差などを実際に体感できます
・住宅性能も単に最高値を追い求めるのではなく、地域の気候・得られる効果・建築費用を合わせて、自分たちに合う水準を考えましょう
・SNS、ホームページ、カタログ、モデルハウスなど複数の情報を組み合わせ、最後は自分の目と感覚で判断することがおすすめです
<1>インスタは家づくりの「入口」として活用する

インスタグラムには、全国の住宅会社や施主による施工事例が数多く掲載されています。
外観、キッチン、収納、平屋、吹き抜けなど、気になるキーワードを検索すれば、短時間でたくさんの事例を見ることができます。
好みがまだ分からない段階では、好きな写真を保存していくだけでも「木を使った雰囲気が好き」「シンプルな外観が好み」といった方向性が見えてきます。
そのため、インスタは家づくりの情報収集において便利な入口です。
一方で、写真は家の一部分を切り取ったものです。
広角レンズで実際より広く見える場合もあれば、写真に写っていない場所に収納や動線上の課題が隠れていることもあります。
特に間取りは、見た目だけでなく家族構成や生活習慣によって使いやすさが変わります。
「この写真と同じにしたい」で終わらず、「なぜこの配置なのか?」まで考えてみることが大切です。
<2>写真では分からないことはモデルハウスで確認

気になる住宅会社が見つかったら、次はモデルハウスや完成見学会で実物を見ることをおすすめします。
例えばエツサスでは、30坪前後のコンパクトな住まいも提案しています。
この床面積の数字を聞いただけでは「少し小さいかも?」と思っても、吹き抜けや視線の抜けをつくったりすることで、床面積以上の広がりを感じられる設計があります。
こうした感覚で判断する部分は、SNSの写真や間取り図だけでは判断しにくい部分です。
<2-1>住宅性能や “空気感” も体感できる

そして、SNSだけで判断しにくいのは住宅性能も同様です。
「断熱等級7」「高気密」と書かれていても、その数字だけで玄関や洗面所まで暖かいのか、吹き抜けがあっても快適なのかを想像するのは難しいでしょう。
暑い日や寒い日にモデルハウスを訪れ、LDKだけでなく玄関・廊下・水まわりまで歩くと、その家の温熱環境を確認しやすくなります。
また、無垢床の足ざわりや木の質感、天井の高さによる開放感も、実際にその空間に立って初めて分かります。
このような行ってみないとわからないような “空気感” を判断するためにも、気になった会社は積極的に足を運んでみましょう。
<3>性能は「高いほど正解」ではなく最適値を

SNSでは「UA値〇〇」「C値〇〇」といった住宅性能の数字も多く見かけます。
数字は客観的に比較しやすく、住宅会社を選ぶ際の大切な情報です。
ただし、単純に数字が高ければ高いほど、その家族にとって良い家になるとは限りません。
エツサスでは過去の記事でも、北陸の気候特性、性能を上げることで得られる効果、建築費用の3つを合わせて考えることをお伝えしています。
北陸の主要エリアでは、断熱等級6〜7の間ぐらいを「ちょうどいい」水準として考察しており、断熱の“やりすぎ”にも注意が必要です。
さらに、住み心地には断熱だけではなく、気密、換気、冷暖房設備、窓の配置なども関係します。
UA値だけを競うのではなく、「どのくらいの性能があれば、北陸で1年を通して快適に暮らせるのか」という目的から逆算することが大切です。
家づくりでは耐震性、耐久性、素材、間取り、メンテナンスなど、お金をかける項目が数多くあります。
一部分だけを最高仕様にするのではなく、家全体のバランスを見て判断しましょう。
<4> 情報は絞り過ぎず自分の目で判断する

家づくりの情報源はインスタグラムだけではありません。
住宅会社のホームページやブログでは、施工事例だけでなく、設計意図や性能の考え方、メリット・デメリットまで確認できます。
カタログや担当者からの説明も含め、複数の情報を見比べることで、その会社が何を大切にしているのかが見えてきます。
そして最後に大切なのが、モデルハウスや完成した住宅を自分の目で見ることです。
玄関に入ったときの広さ、リビングの居心地、床の質感、部屋を移動したときの温度差。
こうした感覚は、スマートフォンの画面や数値表だけでは置き換えることができません。
インスタで見つけた「好き」を出発点にしながら、実物を見て「自分たちに合っているか?」へと置き換えていくことが、後悔を減らす家づくりにつながります。
まとめ

インスタグラムは、たくさんの施工事例を見ながら好みを整理できる便利なツールです。
しかし、家は写真として眺めるものではなく、家族が長い時間を過ごす場所です。
デザインだけでなく、実際の広さや動線、素材の質感、温熱環境など、暮らし始めてから感じる部分まで確認しておきましょう。
また住宅性能も、数字だけを競うのではなく、北陸の気候や建築費、得られる快適性とのバランスから考えることが大切です。
エツサスでは、北陸に必要な性能とコストのバランスを考えた住まいを、実際のモデルハウスでご体感いただけます。
インスタグラムやホームページで気になる事例を見つけた方も、ぜひ最後はご自身の目で確かめてみてください。
自分たちにとって「ちょうどいい家」を一緒に考えたい方は、お気軽にご相談ください。
