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【家づくりの基礎知識】ステキ?寒い?吹き抜けのある家の注意点と後悔しないための設計術

今回は、昔から人気がある「吹き抜けのある家」について掘り下げていきます。

吹き抜けのある家と聞くと、広々としたステキな空間を思いかべる方もいれば、「寒いんじゃないの?」とネガティブに考える方もいたりと様々です。

そんな、憧れでもありデメリットな側面もある「吹き抜け」で、みなさんが新築時に考えておくべき注意点などをまとめていますので、ぜひ参考になさってください。

それでは、まず今回の記事の要点から見ていきましょう。

・吹き抜けで最も注意すべきポイントは「寒さ」ではなく「耐震性」!

・標準仕様が耐震等級3でも、吹き抜けがあるオーダーしたプランが耐震等級3が取れているか?はしっかりチェック

・上下で寒暖差が発生するのは空気の特性上、防ぎようがないことではあるものの、許容できる目安としては「断熱等級6」以上であることをチェック

・昨今の高断熱住宅の場合、エアコン1台で安定した温熱環境を創り出したいときに、吹き抜けは有効的で、エツサスは吹き抜けを活用しています

<1>吹き抜けの最大の注意点は「耐震性」への影響

まず、吹き抜けについてネガティブな意見、もしくは注意する事として思い浮かべる内容が「冬に寒い」という点ではないでしょうか。

もちろん「寒暖差が発生しやすい」という点も注意点ですが、実はもっとも大事な点は「耐震性」です

結論からお伝えすると、みなさんが気をつけるべき点は「吹き抜けがあるプランで耐震等級3が取れているか?」をチェックすることです。

それでは、吹き抜けがもたらす耐震上の注意点を簡単に解説していきます。

<1-1> 吹き抜けは水平面を支える力が減る

出典:ETUSUS

吹き抜けは、文字通り1階の天井(2階の床)がありません。

家は、柱だけでなく壁や床なども地震に対して耐えるための部材として重要な役割を果たします。

極端な話をすると、窓が1つもない6方体の家がもっとも地震に対して強いのですが、現実的にもそんなわけにはいきません。

吹き抜けは、そんな家を支えるための部位が、1箇所なくなるため、単純に考えれば耐震上は不利になります

<1-2>構造計算で耐震等級3が取れていれば安心

耐震性の観点からは不利になりやすい吹き抜けは、地震のことを考えると諦めざるを得ないのでしょうか?

答えは、もちろんNOです。

ただし、「構造計算での耐震等級3が取れていること」が条件になります。

構造計算とは、家の耐震性を計算する方法で、3つある計算のうちもっとも「詳しい計算」です。

その詳しい計算で実施した計算で、一番ランクの高い「耐震等級3」が取得できるプランであれば安心感が高いです。

吹き抜けの面積や地盤、プランなど様々な要因で変わりますが、最終的に「構造計算での耐震等級3が取れていること」、ということだけでも覚えておきましょう。

<2>冬に寒くない吹き抜けにするには「断熱等級6」以上が目安

耐震性につづいて懸念事項である「上下の温度差」を解消するためにはどうしたらいいでしょうか?

こちらも答えを先にお伝えすると「断熱等級を6以上にすること」でリスクを最小化できます。

<2-1>まずは空気の特性を理解しよう

出典:ダイキン工業

上下で寒暖差が発生するのは空気の特性上、防ぎようがないことです。

実は断熱性能を極限まで上げたとしても、1階の床面と2階付近では温度差は生まれます。

空気は必ずしも一定温度ではないことと、暖かい空気は膨張して密度が下がるため軽くなり、上へ移動してしまいます。

一方、冷たい空気は重く下へ移動する特性があり、サーキュレーターみたいなもので空気を相当かき混ぜないと、温度差をなくすことは難しいです。

建築では、この空気性質を活かして、建物の高い窓から暑い空気を逃がす換気方法などもあるほどです。

しかし、これらの空気の特性も “保温性” であり、家全体の断熱性能を上げることで、温度ムラが少なくなります。

<2-2>断熱性能を高くすると温度差は少なくなる

北陸エリアで温度差の少ない吹き抜けにしようと思うと、「断熱等級6以上の家にすること」が大事、と既にお伝えしました。

断熱等級は7段階あり、等級7が一番ランクが高い断熱性能になりますが、2番目のグレードである等級6」があれば、おおむね夏も冬も快適に暮らせるレベルには十分到達できるでしょう(主な北陸エリアの場合)

1番ランクの高い断熱性能じゃなくて大丈夫?と不安になった方もいるかも知れませんが、北陸エリアでは等級6程度あればシミュレーション上も、実際にお住まいになっている方の声からも必要十分と言えます。

 

出典:【家づくりの基礎知識】断熱性能等級6の家は“夏も”本当に快適なのか?ETUSUS展示場で徹底検証!

実際に、断熱等級6のエツサスのモデルハウスでの温度をご覧ください。

上記は夏の場合に、エアコンで冷房を効かせているときのリビングの温度差です。

目安とする上下温度差は、一般的に3℃以内とされていますが、上下の温度差を1℃以内に抑えられており、夏にありがちな足元だけ寒い、もしくは顔のあたりが暑くて冷房が効いている気がしない、といったことがありません

<3>エツサスでは吹き抜けを活用して安定した温度に

※クリックすると拡大画像を表示します。

出典:【家づくりの基礎知識】断熱性能等級6の家は“夏も”本当に快適なのか?ETUSUS展示場で徹底検証!

エツサスでは、展示場を使って実際に検証もしていますが、その結果が上図になります。

2階のエアコン1台だけ稼働させている状態で、1階も2階も目標とする3℃以内を実現し、安定した温度になっています。

全館空調にような大がかりなシステムに頼らず、安定した温熱環境を実現できている ”ミソ” は、断熱性能に加えてズバリ「吹き抜け」です。

適度な大きさの吹き抜けがあることで、上下の空気が対流しやすくなります

断熱性能が等級6程度あることで、外気温の影響を受けにくく、少ないエネルギーで安定した温熱環境を作り出せています。

詳しくはこちらのコラムで紹介していますので、詳細を知りたい方はあわせてご覧ください。

【家づくりの基礎知識】断熱性能等級6の家は“夏も”本当に快適なのか?ETUSUS展示場で徹底検証! | エツサス

まとめ

出典:ETUSUS

吹き抜けは、新築を検討される方の中でも、注目度の高い定番のアイテムです。

しかし、今回のコラムで解説したようなポイントに配慮しておかないと後悔につながりやすいアイテムでもある点は注意しましょう。

北陸の場合は、積雪での家に対する影響もあるため、吹き抜けがあるプランでの耐震設計は特に注意です

エツサスでは、一見デメリットや耐震性上の注意点が多いと思われる吹き抜けも、有効的に使える設計プランを用意しています。

もちろん標準で全棟、構造計算での耐震等級3になっており、耐震・断熱の両観点から、「ちょうどいい大きさの吹き抜け」が手に入ります。

また、エツサスでご用意している規格プランは、普遍的な人気があるプランかつ、耐震や断熱など北陸の気候に合った住宅性能まで備えたプランになっています。

そして全棟で長期優良住宅を取得しており、高性能なハウスメーカーと同様の性能にもかかわらず建物本体価格が税抜1,700万円~の規格プランが好評を頂いています。

ぜひ今回の吹き抜けがあるプランなど気になった方は、夏の酷暑日でも冬の厳寒日でも、快適な室内環境をご家族みなさんで「体感」しにお越しください。

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