家づくりにおいて「冬暖かく、夏涼しい」といった快適性は誰もが求める条件です。
しかし、新築時の快適な室温が健康に与える本当の価値や、その性能を維持することの難しさをご存知でしょうか。
今回は、一定の室温がもたらす真の安心感と、図面上の性能だけで終わらせないための大切なポイントを解説します。
それでは早速、コラムの要点から見ていきましょう。
・暖かい(涼しい)室温を家中、一定に保つことは血圧の安定や睡眠の質向上など健康面の良化に直結します
・慶応大学の伊香賀教授らの研究でも、暖かい家が健康寿命を延ばすことが客観的に実証されています
・新築時の断熱性能は設計図面上のものであり、実際は気密性能や換気機器等のほかの要素や施工精度によって、実際の住み心地は左右されます
・設計通りの性能を長期間保つためには、断熱だけでなく隙間をなくす高気密に配慮した施工が不可欠です
・全棟で気密測定を実施し、C値0.5以下を約束する住宅会社を選ぶことが、隠れた失敗を防ぐ秘訣です
<1>一定の室温がもたらす健康への良い効果

高気密高断熱の住宅が注目される理由は、単に毎月の光熱費を抑えるためだけではありません。
家の中の温度差を減らし、室温をできるだけ一定に保つことが、ご家族の健康を守るうえで極めて大きな役割を果たします。
<1-1>伊香賀教授らの研究が示す室温と健康の関係

出典:国土交通省
慶應義塾大学の伊香賀俊治教授らの研究や国土交通省の調査(出典:国土交通省)でも、暖かい家が健康に良い影響を与えることが実証されています。
LIXILなどの建材メーカーの調査結果を含め、冬の室温が低い家から暖かい家へ転居した人ほど、起床時の血圧低下や入浴時のヒートショックのリスク軽減が見られることが分かっています。
また、睡眠の質の向上やアレルギー症状の緩和効果も多数報告されており、一定の室温を保つことは健康寿命を延ばすことに直結しています。
<1-2>厳しい冬を乗り切るための安心感

廊下や脱衣所が寒い昔ながらの家から、家中が暖かい現代の家へ住み替えることで、急激な温度変化による身体的負担は少なくなります。
高齢のご家族だけでなく、風邪を引きやすい小さなお子様にとっても優しい環境となります。
<2>新築時の性能は「図面上の数値」という現実
住宅会社のカタログなどで示される「断熱等級」や「UA値」を見て、性能の良い家だと安心される方は多いです。
しかし、図面上の数値はあくまで設計上の性能であり、本当に設計通りに施工できているか?は別問題である現実があります。
<2-1> 設計通りに施工することは意外と難しい

高性能な断熱材を設計図面に盛り込んでも、実際の施工で隙間が生じていれば、そこから容赦なく熱が逃げてしまいます。
複雑な形状の家や窓周りの処理など、断熱材の施工は職人の手作業に依存する部分が多々あります。
そのため、設計通りの断熱性能が実際の現場で発揮されるとは限りません。
この施工のバラツキは人が介在している以上、すべての住宅会社で起こりえる現実ではありますが、設計通りの性能をできるだけ忠実に再現できるよう配慮しているかどうか?は会社によって考え方が大きく異なります。
<2-2>経年劣化による性能の低下リスク

さらに家は建てて終わりではなく、何十年と長く住み続けるものです。
長期間住み続けるうちに、木材の乾燥による収縮や、特有の湿気による変形、地震の揺れなどで、見えない壁の中に少しずつ隙間が生じる可能性があります。
どんなに立派な図面であっても、新築時の断熱性能をいかに長く保ち続けることができるか、その経年変化を見越した工夫がされているかが、優れた住宅を見極める重要なポイントとなります。
<3>高気密へのこだわりが新築性能の裏付けの1つに
図面だけの性能で終わらせず、計算通りの断熱性能を現場で実現し維持するために不可欠な要素が「気密性」です。
気密性とは、家全体にどれだけの隙間があるかを示す指標であり「C値」で表されます。
<3-1>隙間をなくすことで断熱性能と建物を守る

C値が小さいほど隙間が少なく気密性が高いことを意味します。
どんなに高性能な断熱材を使っていても、気密性が低ければ冷たい外気が侵入し、せっかく暖めた空気が逃げてしまいます。
気密性を高める配慮がされている家は、冷暖房の効率が格段に良くなるだけでなく、壁の中の湿気を防ぎ、内部結露を防止する効果もあります。
<3-2> 気密性と換気システムはセットで考える
室内の暖かさを逃がさずに新鮮な空気を循環させる熱交換型換気システムを採用する場合、気密性が確保されていなければ計画通りの換気が行われません。
隙間だらけの家では空気の淀みが発生するため、C値へのこだわりと換気計画が欠かせません。
<4>気密測定を全棟で実施する住宅会社を選ぶこと
気密性(C値)は、断熱性能(UA値)とは異なり図面上で計算して出すことができません。
建築中の現場で、専用の機器を用いて「気密測定」を行うことでしか正確な数値を証明することはできないのです。
<4-1>住宅会社選びの新たな基準は気密測定の有無

測定業者を手配する手間やコストがかかること、また実際の施工精度をごまかせないことから、全棟で気密測定を実施している会社はまだまだ少ないのが現状です。
だからこそ、新築時の性能を保ちやすい配慮までしている会社かどうかを見極める基準として、「気密測定を全棟で実施しているか」を直接質問して確認することをおすすめします。
<4-2>エツサスが約束する高い気密性能
北陸の気候に合わせた「必要十分な高性能」を提供するエツサスでは、計算通りの性能をお届けするため全棟で気密測定を実施しています。
そして、C値0.5以下という極めて高い水準を標準値としてお約束しています。
断熱等級7という最上級な断熱性能と徹底した気密施工の組み合わせが、長期間にわたって快適に暮らせる真の安心感を生み出しています。
まとめ

今回は、一定の室温がもたらす健康面への効果と、新築時の性能を図面だけで終わらせないための気密性の重要性について解説しました。
伊香賀教授らの研究でも示される通り、暖かい家は健康寿命を延ばす明確なエビデンスがありますが、その暖かさを維持するためには、図面上の断熱性能だけでなく、現場の施工精度と気密性が不可欠です。
C値0.5以下を標準とし、全棟で気密測定を実施している、北陸の気候に合わせた高性能住宅・エツサスにご興味がある方は、ぜひお気軽にお近くのモデルハウスへご相談ください。



