一時期に比べれば ” マシ ” にはなったものの、電気代もガス代も高くなってきましたよね。
今回は新築を検討している方向けに、一軒家の光熱費の実態と、光熱費を節約するポイントやコツを紹介していきます。
アパートから引越すと、光熱費も高くなるんだよね?
どんな新築にしたら光熱費が節約しやすくなるの?
こんな疑問をお持ちの方に参考になる記事になっており、まずは結論から見ていきましょう。
・最近の高気密高断熱の住宅であれば、アパートの時よりもむしろ電気代が下がる可能性すらある
・年間で家で使うエネルギーの中で、「暖冷房」と「給湯」が多くを占めていますが、新築で効率のいい機器を導入すると無理のない節約ができる
・さらには割安な電力プランと組み合わせることで、高い電気代をできるだけ買わずに済む
・太陽光発電や住宅用蓄電池を併用することで「買う電気」を減らして、自給自足に近い生活を長く続けることができる
<1>新築に引っ越すと光熱費は下がる?
一般的には、住んでいる家が大きくなるとその分、暖冷房に多くのエネルギーを使うため、電気代を中心に高くなってしまいます。
しかし、これは「昔の話」です。
今はどうでしょうか、むしろアパートより新築一軒家に引っ越す方が電気代は下がる可能性が高いと言えます。
その理由は、高い断熱性と省エネ性にありますが、そのポイントを読み解いていきましょう。
<1-1>アパートと比べて高断熱の一軒家が増えた
出典:住宅リフォーム推進協議会
こちらのピラミッドは、現在の家の断熱基準を示したものです(上に行くほど断熱性が高い)
現在、一般的な賃貸アパートは、等級4以下のものがほとんどで、断熱性や省エネ性、居住者の快適性はあまり考えられていない実態があります。(収益性を重視して建築されているため)
昨今は、賃貸住宅でもようやくZEHレベルの断熱・省エネ性にしていく動きがみられるものの、新築以外の建物は「夏に暑く、冬には寒い」というアパートがほとんど。
それに比べて、最新の一軒家は断熱・省エネ性が全体的に高くなっており、どこの住宅会社でも、おおむね満足できるレベルになってきています。
出典:環境省
具体的には上図左のグラフの通り、断熱基準が上がるごとに年間で使う暖冷房エネルギーが少なくなっており、光熱費も比例して下がっていく傾向にあります。
そのため、築年数が経過したアパートから、最新の一軒家に引っ越すとむしろ、光熱費を抑えて快適に暮らせる可能性が高いです。
もちろん、性能には「ちょうどいい」さじ加減があるため、過少・過剰どちらでもいけないことと、北陸に合った性能で設計してくれる会社ならば、ベストです。
細かい解説は、こちらの記事でも紹介していますので、合わせてご覧ください。
【家づくりの基礎知識】一戸建ての光熱費を下げる設計上のコツとは?建築費用とのバランスも大事 | エツサス|
<2> 光熱費が高い大きな理由は「暖冷房」と「給湯」
ここで、「光熱費」について基本的な部分をわかりやすくお伝えします。
一括りに光熱費と言っても、電気・ガス・灯油といった様々な「エネルギー源」があります。
最近はオール電化住宅が主流ですが、ガスを併用している建物もまだ多くあります。
しかし、いずれにしても年間で使うエネルギーを多く消費している理由は、暖房と給湯です。(上図・円グラフ右)
冷房ももちろん多くのエネルギーを使いますが、暖房に比べると影響は少ないです。
もっとも多くの割合を占める暖房と給湯に、効率のいい機器を設置すると、年間の光熱費を圧縮できます。
電気の節約と聞くとテレビを消したり、照明を消したりすることを想像しがちですが、むしろエネルギーを多く使う部位を見直す方が無理なく節約につながります。
<3>使用状況に合わせた電力プランの選択も重要
現在、電気の契約は必ずしも北陸電力でなくてもよい、と知っていましたか?
電力の自由化が実施され、北陸電力以外の会社からも電気を買う契約をすることができます。
北陸電力や、その他の民間会社では様々な電力プランを用意しており、ご自身の電気の使い方・使う量・使う時間帯などに応じて適切なプランを選ぶとよいでしょう。
<3-1>オール電化契約(=北陸電力)
出典:北陸電力
一般的にオール電化にする場合、深夜帯に電気が安くなるオール電化契約があります。
北陸電力では具体的に、「くつろぎナイト12(節電とくとくプラン)」がこれにあてはまります。
これは深夜電力と呼ばれる真夜中の時間帯が安い魅力がある一方、昼間は電気代が高いという特徴があります。
また、24年時点では夏とその他の季節では単価が異なり、夏の昼間はもっとも高い電力単価に設定されています。
このように使う時間帯によって、単価が変化するプランを一般的には「時間帯で、別契約」と言います。
しかし、深夜電力が安いというのは実は昔のイメージで、昨今はそこまで安い訳ではありません。
<3-2>オール電化でも使い方次第では従量電灯契約の方がトク?
ひと昔前は、深夜電力の単価は10円以下でした。
北陸電力の深夜電力の単価は26.98円(24年1月時点)と、実に倍以上の単価になっていることと、昼間の電気代に至っては土日でも33.8円、平日は39.87円となっています。
一方、ガス併用住宅で一般的に契約される「従量電灯」は、北陸電力の単価で30.83円~となっています。
1ヶ月に使う電力が一定以下かつ、条件が揃えばオール電化でも、従量電灯の方が請求額が安くなることも考えられます。
その条件とは、総使用量と太陽光発電(+蓄電池があれば尚よい)の有無に左右されます。
<4>太陽光発電の効果とは
北陸では、太陽光発電と聞くと冬に発電しないし、設置しても意味ないって聞いたことが…と思う方も少なくないでしょう。
しかし、結論から申し上げると太陽光発電は設置した方が「圧倒的に」オトクです。
簡潔にお伝えすると、太陽光発電は単価・約10円以下で電気を作り出すことができます。
先ほど、北陸電力の電力プランを紹介しましたが、どの契約プランも30円以上の単価設定がされています。
普通に生活をするための電気を30円で買ってきているところ、太陽光発電では最初の設置費用やメンテナンス費用を考えても、約10円以下の単価で電気を作り出すことができます。
北陸電力で電気を買う事に比べて、約3分の1のコストで電気を創ることができ、さらには災害時にも晴れていれば発電して電気を使うことができる便利なアイテムです。
<4-1>蓄電池もあれば自給率がアップ
出典:シャープ
太陽光発電の弱点は、昼間の晴~曇りでないと発電しないこと。
夜間や雨天時・降雪時において電気を自分でためて使うことを考えると、住宅用の蓄電池があると一層安心感が高いです。
一般的な家庭では約10kWh~15kWh程度の容量がおすすめで、この容量があれば普段の節約として、そして災害時にも数日は電気でそこまで苦労しない生活ができます。
<4-2>耐久性は長期保証で問題なし
ここで、みなさんが心配になる点としては、途中で壊れたりしないの?という疑問ですが、太陽光発電は多くの製品で10年以上の長期保証がついています。
こんなに長く保証がある設備機器は他にはほとんどなく、長く安心して使える住宅設備機器です。
このように太陽光発電や住宅用蓄電池を併用することで「買う電気」を減らして、自給自足に近い生活を長く続けることで、まさに一軒家の光熱費を大幅に圧縮することができます。
<5>エツサスは高断熱かつ太陽光発電もおすすめのコスパ最強の家
エツサスでは、断熱等級6以上を標準とし、ZEH・長期優良住宅は楽にクリアする性能です。
また、太陽光発電の設置実績も多く、住まわれた方の多くが光熱費の安さと快適性の両立に満足されています。
北陸では、太陽光発電だけでなく積雪の重量まで考慮して耐震設計を行わないといけない等、高断熱・省エネだけでなく、支える住宅躯体も安心できる設計・施工を行っています。
気になった方はぜひ、エツサスの各モデルハウスへ見学・体感にお越しください。
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