今回は新築を検討されている方、みなさんに参考になる内容として「家づくりにおける優先順位」の話題です。
家づくりにおける失敗の多くは、この優先順位をしっかり見極められてなかった、もしくはこの優先順位の迷いなどが後悔につながっていることもしばしばあります。
どれもステキに見える新築、なにを基準に家づくりを進めていけばいいのか、フラットな視点かつわかりやすく解説していきます。
それでは今回の記事の要点から見ていきましょう。
・家づくりは多くの方が限られた予算の中で工夫しながら進めていく中で、「引き算」を考えていくことが大事・新築の場合、フルオーダー・セミオーダー・建売と大きく3つありますが、家づくりにかけられる予算とのバランスになる
・引いてよいモノと、そうでないモノがあり、特に引くことをおすすめできないモノは住宅の基本性能
・家族内でも意見が分かれやすい部分であることから、モデルハウスへ行く前に当記事を参考に家族内で話し合ってみましょう
<1> 優先順位をつける目的は適正な予算配分
一次取得層と呼ばれる20代~40代の一般的なご家族の場合、宝くじ等の特殊事情でもない限り、家づくりにかけられる予算には限りがあります。
その予算を後悔が少ないよう、最大限のパフォーマンスになるように優先順位を先に考えておくことが、家づくりのスタート時に非常に重要です。
<1-1>優先順位とは
家づくりにおける優先順位と言っても、何と何の優先順位をつければいいのか?という疑問が生まれてきます。
ご家族それぞれで事情が異なるものの、一般的には下記のようなポイントがピックアップされるでしょう。
以上の5つのポイントが、大項目としてあがってくるポイントです。
まずはこの5つのうち、ここだけは譲れない!という内容は、家族内で話し合ってすすめていきましょう。
<1-2>引き算が大事
世の中、なにごとも全ての要望を100%かなえることは難しいですよね。
なにかをやろうとすればこっちが無理になる、もしくはお金がかかる、といったように常に天秤にかけながら選択をしていきます。
家づくりでは、そのような選択をすすめながら住宅会社と打ち合わせをしていきますが、この中でモヤモヤすることも、必ずと言ってよいほど起きます。
お金があれば解決することも多いですが、最初にお伝えした通り、普通は予算に制限があります。
この中で諦めると言うとマイナスに捉えられますが、一種の引き算をしていくことになるわけです。
この引き算をする中でも、前章でお伝えした5つの要素で、どれを重視するか?という軸をもっておくと取捨選択がしやすくなります。
<2>家の建て方は大きくわけて3つある
①・②の住む場所や土地については、地元や勤務先の近さなど選ぶ基準は人それぞれですが、③・④・⑤の建物本体については家の建て方によって大きく事情が異なってきます。
新築の場合、注文住宅と呼ばれるフルオーダー、選べる仕様が選抜されているセミオーダー、そして既に建っている建物を購入する建売の3タイプになります。
まずは、この3タイプのどれにするかを選んでいくと、家づくりがスムーズにいきやすくなります。
<2-1>注文住宅は間取り・性能・デザイン徹底的にこだわりたい方向け
注文住宅はその名の通り、間取りも性能もデザインもすべてフルオーダーで、土地に合わせて1邸1邸設計していきます。
そのため、満足度も一番得やすいという大きなメリットがありますが、一方で選ぶための知識も必要になってきます。
コストが3つの中でもっとも高くなりやすい、というのは言うまでもありませんが、それ以上に選べるだけの能力・知識が実はポイントです。
多くの注文住宅は、その住宅会社がよく使っているメーカーや商品から選んでいくことが多いですが、一般の方でおすすめのメーカー以外のモノまでしっかり調べあげて一番納得がいくもの、を選ぶのは至難の業とも言えます。
住宅設備の関連商材は数えきれないほどあり、住宅会社のコーディネーターですら、知らないメーカーや商品は山ほどあります。
選ぶためにもパワーが必要という反面、しっかりやり遂げる方にはおすすめの選択と言えます。
<2-2>セミオーダー・規格住宅はバランス重視
標準仕様が決まっている注文住宅は、いわば実質セミオーダー住宅とも言えます。
また、セミオーダーよりも選択の幅がありますが、住宅市場全体ではこのセミオーダー、規格住宅が増えています。
世界的なインフレの影響もあり、全国的にコロナ禍前に比べて住宅の原材料になる資材全般が高騰しています。
その中でコストを抑えやすいという理由からセミオーダー・規格住宅が増えています。
さらに、注文住宅ほど仕様決め等にパワーが必要なく、多くの方が無理なく進めやすくなっている点もメリットです。
規格=変更できない、と思うか?もしくは選ぶ幅が決まっていてラク、と思うか?はそのご家族の価値観次第です。
<2-3>建売は住む場所や予算を最小限にしたい人向け
3つ目の建売は住む場所や、総予算を最小限にしたい方におすすめと言えます。
建売になると、家づくりを自分ですすめるわけではなく、建っている状態もしくは建てている最中に購入する形になります。
そのため、広さや仕様、色などはご家族みんなが「それ」で満足するかどうか?だけです。
メリットとしては、判断が早く打合せの手間もなく、比較的コストも一番抑えられている場合が多いです。
<3>唯一、引き算をおすすめしない点は住宅性能
ここまで3つの住宅の買い方における、優先順位との相関について説明してきましたが、この3つすべての家で引き算をおすすめしない点があります。
それは、④の住宅性能です。
住宅性能は、まさに目に見えないために疎かになりがちではありますが、注文住宅でも建売でも資産として考えていくと、優先順位を上げて考えた方がよいです。
<3-1>住宅性能は家族の命に直結する
2024年は元旦から大きな地震もありましたが、住宅で確実に抑えておくべき性能は「耐震性」と「断熱省エネ性」の2つです。
この2つだけでも抑えておくべき理由は、家族の命に直結するからです。
耐震性は地震で倒壊して亡くなるというリスクが考えられますので、昨今地震が多い北陸では「耐震等級3」が必須項目です。
さらに断熱性も命にかかわるの?と思う方もいるかもしれませんが、年齢を重ねてくると温度差による「ヒートショック」で亡くなるリスクも考えないといけません。
今、新築を考えている方は健康そのものかもしれません。
しかし、30年以上「健康に住み続ける」可能性をあげていきたいのであれば、注文住宅でも建売でも断熱性は等級6程度は必要です。
まとめ
出典:エツサス
家づくりにおける優先順位として、このように住む場所や家の内容など様々です。
取捨選択となるわけですが、「抑えるべきポイントとしての性能は確保したうえ」で、優先順位をどのようにしていくか?何を重視したいか?を、当記事を参考に家族みんなで話し合ってみましょう。
エツサスでは、全棟で耐震等級3・断熱等級6と家族を守るための仕様に加えて、コストパフォーマンスが高くなる規格プラン・セミオーダーをご用意しています。
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