今回は、「今、家を建てるべきなのか?」と悩んでいる方にピッタリの記事です。
家は大きな買い物、さらに初めてがゆえに不安も大きいですよね。
そんなみなさんに、2024年版として今、家を建てる方がいいのか否か、の答えを出すための指標をお伝えしていきます。
それでは、まず今回の記事の結論から見ていきましょう。
・年度ごとの制度の影響などで、微々たる差はあるものの「家族にとって家が必要と思ったタイミング」が家を建てるべき時期です
・2024年度は、新築にまつわる補助金制度は「かなり充実している」と言える
・現状の制度を網羅すると、税制優遇の面からも先延ばしをしている方が損になる可能性が高くなる
・特に北陸エリアでは地震のリスクが高まっていることから、今建てる家は耐震性に配慮した「構造計算による耐震等級3」の家であれば安心
<1>ベストなタイミングは家族のタイミング
この記事をご覧になっている方は、少なからず新築を建てようかと悩んでいる方ではないでしょうか。
家族それぞれの事情があるものの、転職した直後など住宅ローンの借入が難しいタイミング以外であれば、この記事をご覧になっている「今がベストタイミング」です。
その理由を順番にみていきましょう。
<1-1> 将来的に住宅の価格が下がることの可能性は低い
家づくりを待った方がいいのかどうか?と悩んでいる方の、その理由は様々でしょう。
しかし、一番大きな理由としてはお金に関係する悩み・不安がもっとも家づくりをすすめるのにあたって躊躇させるポイントではないでしょうか。
「住宅ローンを返すことができるかな…」
「ローンを組んでも大丈夫かな…」
「今は住宅の価格が高くなっていると聞くし…」
こんな様々な不安があるかと思いますが、ひとつ言えることはその大きな買い物である住宅の価格そのものは現在の経済状況を鑑みると、待っていて安くなる可能性は低いと言えます。
世界的なインフレに日本は遅れを取っている中、ゼロ金利の解除などで日本もインフレ化の動きを取っています。
住宅資材の原材料も輸入に頼っているものが多いことからも、将来的に住宅価格が待っていて下がる可能性は低いため、もし遅かれ早かれと思っているのであれば「今がベストタイミング」と言えます。
年度ごとの制度の影響などで、微々たる差はあるものの「家族にとって家が必要と思ったタイミング」が家を建てるべき時期です。
<2>抑えておくとよい住宅にまつわる制度
つづいて、家づくりをすすめる上で「抑えておくとよい制度」をお伝えしていきます。
結論から申し上げると、2024年度は新築する方にとっては追い風の年と言えます。
<2-1> 補助金
新築を建てることで時期や条件が合えば、国や自治体から補助金の支援がもらえます。
2024年度は、新築にまつわる補助金制度は「かなり充実している」と言える年であり、家づくりを現在進行形で考えている方にとっては追い風と言えます。
新築で主に活用しやすい制度は、「子育てエコホーム支援事業」「ZEH支援事業」の2つになります。
子育てエコホーム支援事業では、長期優良住宅で100万円、ZEHで80万円の補助金が出ます。
ZEH支援事業では、通常のZEHで55万円、さらに性能が高いZEH+(ゼッチプラス)では100万円の補助が出ます。
子育てエコホームとZEHは併用できませんが、北陸各地の市町村の補助制度との併用は可能な場合が多いので、建築地によってはさらにオトクに建てることができます。
なお、エツサスでは標準として長期優良住宅を全棟で取得しているため、細かいことを考えずとも補助金が最大限貰える条件に適用します。
<2-2>税制優遇
補助金は単純にお金がもらえる制度になりますが、税制優遇とは払った税金が戻ってきたり、払うべき税金が安くなったりする制度です。
現状の制度を網羅して結論からお伝えすると、税制優遇の面からも先延ばしをしている方が損になる可能性が高くなります。
2024年度では、大きなポイントとして住宅ローン控除の適用額です。
住宅ローン控除とは、簡単に言い換えれば所得税や住民税が、住宅ローンの残高に応じて還付される制度です。
出典:国土交通省・住宅ローン減税の借入限度額及び床面積要件の維持
上記の図は、住宅ローン控除の借入限度額を示していますが、これは年度末に残っている住宅ローンの残高の最大額に、0.7%という比率をかけた還付額を表しています。
例えば、年末に5,000万円のローン残高があったとします。
5,000万円 × 0.7% = 35万円 となり、長期優良住宅であれば最大で35万円の税金の還付が受けられるわけです。
これが通常の住宅の場合、3,000万円 × 0.7% = 21万円 となり還付されてくる金額が低くなってしまいます。
さらに、今家を建てるべきか悩んでいる方の注目ポイントとして、2025年以降に借入限度額が段階的に減額されていく見込みに気がいきがちですが、単純に焦ってはいけません。
控除される(還付される)最大額をもらおうとすると、その金額以上の税金を納めていけないことなども考えながら急ぐべきか否か?は冷静に計算することがおすすめです。
<3>今、北陸で家を建てるなら耐震性は万全に
今、そして近い将来、特に北陸エリアで家づくりをするのであれば、耐震性はしっかり考えておきましょう。
能登半島地震の影響もあり、北陸エリアは現在、地震のリスクが高まっています。
今、新築を建てるのであれば、「構造計算による耐震等級3」の家であれば安心です。
<3-1>耐震性は計算方法と3段階の等級の組み合わせをチェック
住宅会社のホームページなどを見ていると、「耐震等級3」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。
しかし、耐震等級3は当たり前にクリアしておくべきポイントで、注目すべきはその計算方法との組み合わせです。
結論から申し上げると、もっとも詳しい計算方法である「構造計算」で計算した「耐震等級3」でなければ、安心感が高いとは言い切れません。
耐震性に関する細かい内容は、別記事で紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
【家づくりの基礎知識】どの会社も耐震等級3?富山・石川・福井で地震に強い家の見極め方とは?
【家づくりの基礎知識】能登半島地震で注目の地盤の液状化とは?新築時に知っておくべき対策
まとめ
ここまで、「今、家を建てるべきか?」と悩んでいる方に向けて、損をしない時期として「今、建てるべき」とお伝えしてきました。
しかし、家づくりは焦って決めるべきものではありません。
現在、資材費が高騰している状況に加え、住宅ローン控除の限度額も段階的に引き下げられています。そのため、家を建てる時期を遅らせると、数百万円の差が生じる可能性があります。
それでも、焦って決めて後悔するよりも、慎重に計画を立てる方が重要です。
また、「家族が家を欲しいと感じた時」が最適なタイミングであることは変わりません。
条件が整ったら、まずは複数の住宅会社に話を聞きに行くことをおすすめします。
エツサスでは家づくりの基本的な相談だけでなく、今建てるべきか?そもそも建てることができるのか?といったご相談も承っていますので、気になった方はお近くのモデルハウスへお越しください。