今回は、コンパクトな家だからこそ「取り入れるとよい設計のコツ」をご紹介していきます。
生活動線や間取りを考えたり、こんなアイディアを取り入れたい!と思うようなコツを解説していきます。
ぜひ注文住宅を建てる際の参考になさってください。
それでは、まず今回のコラムの結論から見ていきましょう。
・北陸エリアは他地域に比べて大きな家が多いですが、コンパクトな家と呼ばれる家は、約30坪以下の住宅と定義します
・~30坪までの家で、3~4人家族を想定すると、設計上の工夫を取り入れないと狭く感じてしまう可能性が高い
・ポイントは、視線の抜けと天井高・収納 / 通路の共用化・高断熱化の3つ
・エツサスでは、コンパクトかつ割安な規格プランをご用意しています
<1>コンパクトな家は約30坪以下の家
出典:ETUSUSのデザイン
北陸エリアは、全国的にみても大きい家が多いエリアです。
特に富山県は、過去から平均延床面積がもっとも大きい県となっていますが、これには様々な理由があります。
県民性という面もありますが、一番の要素としては相対的に土地の単価が高くないことではないでしょうか。
総予算から、土地に割かなければならない割合が低くなるため、建物にお金がかけられるわけです。
しかし、そんな富山県でも昨今はコンパクトなサイズ、具体的には30~30坪前半での建物が増えてきています。
20坪台後半という建物も珍しくなく、むしろできるだけコンパクトにしていく流れであることは統計上・市場動向としても間違いありません。
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<1-1>家族構成と家の性能の変化
以前は、3世帯(祖父祖母・両親・子)同居を前提にした生活スタイルも少なくありませんでしたが、昨今は高齢者施設の普及などで基本的には核家族のみでのプランニングが多いです。
また、お子さんも1人であれば家としての面積も、その分コンパクトになるため、出生率といった指標からも建物がコンパクトになる理由が読みとけるわけです。
さらに昨今は、耐震性・断熱性がよくなっているため、部屋を区切らずに大きく確保できる、そして冬も寒く感じにくい、夏も冷房が効きやすいという状況があります。
そのため、全体の面積がコンパクトであったとしても、狭さを感じにくいプランが作りやすくなっています。
<2>30坪以下では設計上の工夫をしっかり取り入れよう
昨今は同時に、平屋というキーワードも多くなっており、実際に建築できる・できないは別として、新築の検討層の約半数が平屋を検討しているというデータすらあります。
実際に国土交通省の着工データでは、平屋の建築割合(全国平均)が 2012年:7.3% → 2023年:15.2%と倍増しています。
しかし、平屋は大きな土地(目安:50~60坪以上)が必要なため、実際には2階建てを建築される方が多い状況です。
特に2階建てで30坪前後の床面積の場合、今回のコラムで紹介するようなコツを組み込んでいくことがおすすめになります。
<2-1>視線の抜け / 天井高
空間の広さは床面積だけで決まるものではありません。
床面積だけでなく、窓から見える外の景色、隣接する部屋との空間の共有など、視線が遠くにいくポイントが多いことで、人は狭さを感じにくくなります。
窓もたくさんあればいいわけではなく、空間に入った時に目に入る部分、さらに滞在時間が長い場所から見える位置からの見え方など、様々な要素を考えて設計していくことが大事です。
また、水平面の視線も大事ですが、天井高や吹き抜けを適度に設けることで、空間として広く感じる要素になります。
東京大学の西出教授の研究では、同じ体積であれば床面積より天井高が高い空間の方が、広く感じる方が多い、というデータもあります。
このように、床面積がコンパクトであったとしても、狭く感じにくい工夫はたくさんできます。
<2-2>収納 / 通路の共用化
出典:南海プライウッド
2点目は、収納と通路の共用化です。
居室スペース以外で大事な要素といえば収納スペースですが、収納量に比例して床面積が大きくなっていきます。
そこでオススメは収納スタイルは、廊下と収納を兼ねるような「ウォークスルー型」の収納スタイルです。
一般的に収納量をしっかり確保する時に使われる「ウォークインクローゼット」は、行き止まりになっているものの、収納量をしっかり確保できます。
また部屋干しをされる方が増えている社会的背景と、特に北陸は湿気が多いことから、ランドリールームを検討される方が多いです。
このようなランドリールームも、通路や家事室、ちょっとした収納スペースなどを併用することで、コンパクトながらも有意義な空間の使い方ができます。
<2-3>地域に合わせた高断熱化
新築住宅は、高断熱仕様の住宅が増えています。
エツサスでは北陸の気候に合った断熱性能に設定していますが、地域に合わせた断熱性の設定をすることで、費用対効果を最大化するのと同時に、空間を広く取っても快適性を損なわない家にすることができます。
昨今、コンパクトな家が増えている大きな理由の1つに、住宅資材・人件費の高騰があります。
高気密高断熱はイイことではありますが、過剰になれば効果がほとんど変わらないにも関わらず余計なコストがかかってしまいます。
さらに不足していれば、夏・冬を中心に快適性が損なわれたり、エアコンなどの光熱費があがるといった経済的なデメリットも大きいです。
そのため、全体はコンパクトにしながらも、1つの空間を広く取ることを考えると、「その地域に合わせた断熱設計」は非常に重要なポイントです。
<3>エツサスは北陸に合わせた高性能住宅
エツサスは、比較的コンパクトな規格プランもご用意しています。
特徴は、そのコスパの良さに集約されますが、高気密高断熱仕様の住宅が1,700万円(税抜)~、となっています。
エツサスは、今回ご紹介したようなコンパクトながらも、狭く感じにくくするためのコツを取り入れたプランになっていることから、多くの変更することなくそのまま北陸にピッタリな家を建てることができます。
<3-1>天井高さが魅力のリビング
上の金沢市のモデルハウスはLDKの床面積が約16帖となっており、数字だけ聞くと比較的コンパクトな部類の大きさです。
しかし、天井高さが高く開放感があるリビングになっていることから、実際に入ってみると16帖という数字上の大きさとは異なった印象を受ける方が多いです。
こちらのモデルハウスは、以下から詳細確認および予約が可能です。
▶ 8/3-NEW OPEN-【金沢市三口新町】街中で平屋暮らしを叶える家 | エツサス
<3-2>収納計画も動線上に
出典:【富山市婦中町麦島】回遊動線とたっぷり収納で暮らしを快適にする平屋の家
出典:【富山市婦中町麦島】回遊動線とたっぷり収納で暮らしを快適にする平屋の家
こちらの事例では、玄関から入ってキッチンの他、水まわりに向かう動線上にウォークスルー型の収納を設けて、様々なモノが収納しやすいようになっています。
パントリーとしても、お子さんのランドセルやコートなどを仕舞う場所としても使ってよく、そのご家族ごとにアレンジして使いやすい動線になっています。
エツサスでは規格プランを標準としていますが、オプションでの対応で間取り変更もご相談できますので、自分なりの収納計画を立てたい!という方は遠慮なくご相談ください。
こちらのプランも、モデルハウスとして見学可能です。
▶【富山市婦中町麦島】回遊動線とたっぷり収納で暮らしを快適にする平屋の家
<3-3>北陸に合った高性能住宅「エツサス」
出典:各仕様について
エツサスは北陸の気候風土にあった住宅が特徴になっています。
大雪や湿度に悩まされる北陸、大雪の際に大地震があっても家が倒壊・損傷することがないよう設計された家になっています。
さらに、新築時の性能が劣化しにくい耐久性を誇るプレウォール工法、北陸の気候とコストパフォーマンスがマッチした断熱性能など、北陸での家づくりにおすすめな家になっています。
まとめ
エツサスでは、今回ご紹介したコンパクトな家を検討されている方にもおすすめなプランをご用意しています。
さらに平屋・平屋プラス(1階寝室プラン)もご用意していますので、気になった方はお近くのエツサス、エツサス加盟店へご相談ください。